文春文庫<br> 坂の上の雲 〈4〉

文春文庫
坂の上の雲 〈4〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 398p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167105310
  • NDC分類 913.6

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

naginoha

50
いまさら気づきましたが、この作品、このあとずっと日露戦争が続くんですね…それにげんなりしてしまう。 この巻は旅順と遼陽での戦いぶりが詳細に描かれるんですが、司令官が愚鈍だといかに悲惨な結果になるか、ということを訴えるような内容でした。特に後に神格化される乃木将軍と伊地知参謀のコンビの頑迷さにイライラさせられ続けました。このアホ(と言い切っても良い位)二人のせいで無駄に死んだ兵は万の位を遙かに超えるんですよ。戦争だから死は当たり前に存在するけど、これじゃあ浮かばれませんよ… 3.5/52020/08/06

マッサー

14
旅順の戦いで、多数の日本人が指揮官の固執した作戦のために、無駄死にした。このことを戦争というより災害と言っていたのが、印象的だった。2022/09/28

しん

11
弾薬・戦力ともに少なくこれほど軍事力に圧倒的な差で追い詰められながら、瀋陽ではクロパトキンを敗退させることができた、夜から徹夜で戦い続け、朝もそのまま戦い続ける日本軍は想像できないくらい驚異的。 自らの人生も粘りに粘ることが大事だと感じる。 明治の戦争で国家は国民の代表者で軍は代行者であった。昭和は軍閥が天皇の権威を使い国民最終的に奴隷となった事が大きく違う。 ロシア国内の虐待されているユダヤ人の為に日本に資金援助をするユダヤ人に助けられ、日本はロシア国内革命分子に資金援助によるかく乱に成功する。2014/11/16

かおりんご

9
やっと半分まできました。ほんと乃木さんの作戦には苛々します。これもやっぱり、司馬遼太郎自身が陸軍に所属していたせいでしょうか?内部批判というか・・・さてさて、二〇三高地はどのようにして堕ちるのか。そして、バルチック艦隊との一戦はどうなるのか。先を読み進めます。2013/04/23

aoi

8
最近「専門家ほどさまざまを重要視する」という概念に出会ったが、司馬遼太郎はまさにそうだろう。頻繁に本筋から脱する。だからラノベのようにはサクサク読めないが、これら〈さまざま〉が本著の実直な風格を醸成する。読了後まず思い出されたのは「織田信長は自己の成功体験・桶狭間の奇襲を百に一つの成功例であることを了解し、自己模倣しなかった」と、日本陸軍と比較していう「余談」だった。日露戦争における日本軍の現場指揮官と兵の練度は高い。だから将と参謀のあり方がそのまま戦果を左右する。将たちの生き様がカッコよい。2016/08/19

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