文春文庫<br> 義経 〈下〉

文春文庫
義経 〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 425p
  • 商品コード 9784167105273
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

43
【再読】義経は政治的には無知蒙昧に過ぎるが、父・義朝の仇を討つということに関しては合目的的な行動をとっていく。頼朝に断りなく官位を受けたり、後白河法皇から平家討滅の院宣を受ける。今で言う「天然」な性質なのだろう。その後の運命を思えば悲劇のヒーローのように考えがちだが、彼は生きたいように生きた幸せ者だったと言えるかもしれない。彼の性格では、頼朝に取って代わって天下を治めることはできなかったろう。本作では義経の最期となった衣川の戦いには筆を割かれていず、少し残念。2020/04/18

カズザク

3
親、兄弟、子供等、家族・一族の繋がりを大切にする平家。清盛のような傑物がリーダーになると、一族がより結束し最強となる。一方、凡庸なリーダーになると、一族の結束、総帥の威厳はそのまま…リーダーとして決断出来ない、下の人間は上に遠慮して…仲良しが裏目に出る。そんな時に、超スーパースター義経が登場!平家を根こそぎ、木端微塵に撃ち破る。一方、家族の繋がり何それ感満載の源家。親、兄弟でも簡単に敵になる(する)。叔父、従兄弟なら尚更である。不遇の環境の下、大人になった頼朝と義経。2人の歪んだ人間形成が、悲劇の発端か?2022/09/12

kiiseegen

3
再読。2022/06/28

秋乃みかく

3
★★★★☆ 再読。義経って悲劇の英雄としてとらえられることが多いけど、本書ではとても人間臭い人物。軍事の天才ではあったけど、鎌倉における自分の立場をまるで理解していなかった無知な面をこれでもかというほど強調されて描かれているので、義経ファンとしてはアリャリャ的な感じ(笑)最後も義経の都落ちで終わっているので、ちょっと消化不良かな~みたいな。。静が鶴岡八幡宮で舞うシーンとかも読んでみたかった…2016/01/30

まみよろ

3
上下巻通じての感想ですが、正直これを読んで義経を好きになる読者は希少だろう。 終始一貫して義経は傲慢であり甘ったれの好色家で戦場でしか力を発揮できない人間として描かれており、義経に好意的に書いているというよりは批判的に近い印象を受ける。 タイトルこそ義経であるが、頼朝についての描写も多く、また一番いい味を出している登場人物は後白河法皇であろう。 義経、頼朝、後白河の三者の視点からみた源平合戦という趣が強い。2012/12/01

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