文春文庫<br> 夏草の賦 〈上〉

文春文庫
夏草の賦 〈上〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 327p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167105242
  • NDC分類 913.6

出版社内容情報

戦国時代、土佐におこり、類まれな統率力をもって四国全土を席巻し天下をも窺った長曽我部元親。ついには豊臣秀吉に阻まれ、空しく朽ちてゆく六十年の本格推理長篇

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あも

24
さすがシバリョー。土佐の出来人・長宗我部元親を主人公とした長編。貧しい土地に産まれ、土佐一国にすら支配が及んでいない長宗我部家が一領具足を組織し、雄飛していく様をタイトルが象徴するように青々としたさわやかな風が吹くように描いていく。信長が”鳥なき島の蝙蝠”と評したように、中央の争いに絡んでいない事と豊臣政権以後、後継者問題だので家名が存続しなかったため知名度の割に地味な印象。おかげで某ゲームではキャラ立ちのため、勝手に海賊にされたり、ロックスターにされてるちょっぴり不遇な彼の魅力が地味ながら伝わってくる。2009/07/28

RED FOX

12
「慎重は俺の性分だ。俺に物狂おしいところがあるとすれば、俺の尋常でないこの慎重さ」戦国の雄、長曾我部元親の、臆病に考え抜く戦略で、土佐を、四国を制覇できるのか。妻のお転婆っぷりも見もの。下巻が楽しみ。2020/04/07

z1000r

8
戦国時代、四国の大名、長宗我部元親の話、四国統一の為、自国を空け隣国を同時に攻めるという戦術は疑問だ。例えが適当か?だが、第二次世界大戦のドイツみたい。挟み撃ちにされたらどうするのか? 明智光秀と懇意な長宗我部だが、信長の暴君ぶりで明智の顔も潰され、長宗我部も怒り心頭で下巻へ。話しじたいは凄くおもしろい。2020/03/09

出世八五郎

7
色々なお侍さんに出会ったが本作の主人公の長男に痺れる憧れる。死に際がよいと言いますか、死を覚悟して武門に恥なく死ぬという生き方に痺れる憧れます。そんなお侍さんが一人出てきます。

Yuma Usui

6
長曾我部元親の物語。奥方の菜々の美濃からの嫁入り描写により、当時の中央と地方の違いが興味深く読めた。物語が進むほど信長と元親の版図拡大のスピードが露骨に異なり、戦国の時代にあって立地の差とはこれ程大きいのかとあらためて驚いた。2016/12/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/442928
  • ご注意事項