出版社内容情報
「夕月夜」から「近江路」まで。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やも
90
巨星逝く。討幕の志士は数えきれないほどいたが、討幕後のことまでしっかり考えていた竜馬のすごさを思い知らされた。竜馬がいなかったら幕末はどうなっていただろう?もし竜馬がただの剣術屋になっていたら?もし竜馬が脱藩しなかったら?型破り、自由奔放、器が大きいなど竜馬を形容する言葉がいろいろあるけど、どれも当たっているようないないような。ただ魅力的な人物であったのは間違いないと思う。世界を相手に商売してほしかったなぁ。きっと一流の経営者にもなれたと思う。あとがきに知らなかったエピソードが出てきて最後まで楽しかった!2023/08/21
Die-Go
66
十数年ぶりの再読。とうとう大政奉還なる!その中でも竜馬は相変わらず忙しく立ち回っていた。そして、凶刃が竜馬と中岡に迫る!再読とは言え、ほとんど内容は覚えておらず、初読と変わらなかった。それだけにとても新鮮にこの破天荒な人物の生涯を追うことができた。司馬遼太郎の竜馬は、滅びの美学とも言える『燃えよ剣』の土方歳三とは違い、何かを生み出す側の人間が描かれている。それだけに、その死には何故?の一言が禁じ得ない。面白かった。いい一ヶ月でした。★★★★★2016/02/27
とも
50
とても素晴らしかった。 大政奉還がなるのか、ドキドキが止まらなかった。 慶喜の心中を察した竜馬の複雑な感動。 「われ死する時は命を天にかえし、高き官にのぼると思いさだめて死をおそるるなかれ」 「世に生を得るは、事をなすにあり」 「天に意思がある」 最後もとてもよかった。また読み返したい。2021/01/10
Nao Funasoko
27
[再読] 大政奉還。33歳。"筆者は、この人物を通して、幕末の青春像をかいている。坂本竜馬をえらんだのは、日本史が所有している「青春」の中で、世界のどの民族の前に出しても十分に共感をよぶに足る青春は、坂本竜馬のそれしかない、という気持ちでかいている。" 読了。2018/10/30
シン
20
途中、他の本も読みながら何度も寄り道したので時間がかかりましたが、無事全八巻よみおえました。よかったです。2014/07/05