文春文庫<br> 世に棲む日日 〈4〉

文春文庫
世に棲む日日 〈4〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 300p
  • 商品コード 9784167105075
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さつき

49
高杉晋作の行動力は本当にすごいです。まさに機を見るに敏!ドラマチックな功山寺挙兵、思い描いた通りに革命がうまくいくと、全てを放り出して、また出ていってしまう。こんな人が本当にいたんですね。その考えや目指すところはいったいどこにあったのか。読了しても、正直あまり理解できず。自分の役目はもう済んだと思っていたということ?病気にならなかったら、この後何をしたんでしょうね。2017/04/21

AICHAN

43
図書館本。蔵書を売り払ってから初めての再読。長州は幕府の征伐を受けて俗論党が政権を取る。晋作は奇兵隊を作るなどして陸軍を改変し、それが政府軍を破りクーデターを成功させる。ところが晋作は「人間というのは艱難は共にできる。しかし冨貴は共にできない」と語り、妾を連れて藩外に逃避する。こんな革命家は古今いないだろう。晋作が生を終えたのは下関郊外で、辞世は上の句のみ。「おもしろき こともなき世を おもしろく」だった。結核が晋作を蝕み、それ以上の体力を彼に与えなかった。意識高すぎ高杉くん。2018/04/09

☆エンジェルよじ☆

29
吉田松陰、高杉晋作2人共かけあしで春夏秋冬を通り過ぎていった。まだ20代だった。松陰の死後8年長く生きて長州の為奔走した晋作。値三銭の浮世はおもしろかったかい?お雅が文を最期まで手元に置いていたという話は切なかったよ。2014/04/07

り こ む ん

22
吉田松陰、高杉晋作の生涯をテーマにして書かれた一冊。松陰の思想にたいしての純粋さ、それを受け継ぎ実行してゆく高杉の破天荒さや荒々しさ、時々見せる幼さが面白かった。高杉が、松陰の死生感で、好きな言葉「どの人間の生にも春夏秋冬はある」が、心に残る。両者ともに激動の時代を駆け抜けていった姿は、この言葉がぴったりだと思う。おもしろき こともなき世を おもしろく  自らの手で意志で切り開き、自分も面白い生涯だったと思えるようにしたいな。2013/08/05

とまと

21
二巻までは、晋作の突飛さについていけなさを感じていたが、三巻からぐんとおもしろくなり、読み終えた今では、晋作の辞世の句に重みを感じる。松陰においては、彼の生き様自体が皆に影響を与えたのだと、そう思う。松陰が晋作に初めて会ったときに、晋作の欠点を指摘することをもって彼を伸ばそうとしたことと、先生が私を諄々と諭してくれたことが重なった。2014/01/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/539571
  • ご注意事項