文春文庫<br> 十一番目の志士 〈上〉

文春文庫
十一番目の志士 〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 382p
  • 商品コード 9784167105020
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

長州の賤民の出である天堂晋助はその稀代の天稟を高杉晋作に見出され、幕府の要人小栗上野介暗殺の密命をうけ東奔西走する。風雲急をつげる幕末の痛快活劇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

69
面白かったです。主人公に天堂晋助という架空の人物を据えた幕末模様。高杉晋作に見初められたことで、恐るべき剣客へと育て上げられるのですね。影のように動く晋助と長州視点の歴史が興味深いです。下巻も読みます。2018/07/22

レアル

59
司馬氏の小説の中で架空の登場人物が主人公だと、どうしてこれほど身構えなくて読めるのか!と自分でおかしくなるくらい軽く読み終えた上巻。高杉晋作らを交えた幕末時代にまるで本当に存在してたかのような趣きで描かれている。また架空の人物を描ききる為に、架空の史料まで整えて臨むその作品の完成度は素晴らしい。この時代に高杉晋作同様様々な場面で活躍するが、実際の歴史的出来事の際にはいつも傍観側にいる主人公の天堂晋助。本当にこの時代に晋助のような志士がいたなら…?下巻へ。2018/11/13

流之助

47
架空の剣士天堂晋助を主人公として、虚実を適度にミックスし描かれた幕末模様。高杉晋作との出会いのシーンが印象的。きゃっと独特の笑い方をする天才。そして、他に類を見ない型の剣の天才である晋助が出会う。晋助の天賦の才は、少年漫画的で引き込まれるものがある。どこか獣的で人間を超越したような剣は、やがて周囲の人間をも巻き込んでいく。何度も命の危機に遭いながら数奇な運命に導かれてゆく晋助。以蔵とは違う、ダークヒーローものとして読める活劇だが、司馬史観もそこここに現れていて面白い。小栗とお冴の関係性も良かった。2018/07/04

Die-Go

23
十一番目の志士として剣の腕を買われた天堂晋助。様々な実在の志士達との出会いを通して何を学んで行くのか?下巻へ続く。★★★★☆2015/03/28

なつきネコ

18
司馬さんの剣戟活劇物。司馬さんの殺陣が好きなら全力で楽しめる。全力で創作し作り上げた天堂晋助。言ってみれば司馬さんが考えた最強剣士設定は燃える。幕末の日陰を生きる世界観はさすが司馬さん。高杉晋作に見込まれ、勝海舟に騙されるまでの上巻の流れが面白い。しかも追う刺客が土方歳三という設定はいかしている。これから燃えよ剣で見られなかった悪役歳三が見られると思うとたぎるな。小栗上野介をしとして狙うというのもいい。あまり司馬さんでみない人なので、これこらが気になる。面白いんだが、展開を多用しすぎなのが残念。2019/03/25

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