文春新書<br> 令和を生きるための昭和史入門

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文春新書
令和を生きるための昭和史入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 302p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166612215
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0295

内容説明

権力中枢を狙った二・二六事件、無謀と言われたアメリカとの戦争、世界史に類を見ない高度経済成長…令和になった今だからこそ、昭和史を見直す意味がある。首相から皇族、軍部の指導者、いち兵士まで四千人以上に取材した第一人者が著した昭和史入門の決定版。

目次

第1章 真珠湾「失敗の本質」
第2章 軍事主導体制の崩壊
第3章 敗戦の瞬間 歴代総理の八月十五日
第4章 再生日本と新生日本の対立
第5章 経済大国の表と裏の構図
第6章 昭和を語り継ぐ精神
第7章 日本は「右傾化」しているのか
「昭和史入門」のための読書案内

著者等紹介

保阪正康[ホサカマサヤス]
1939年、北海道生まれ。昭和史研究家、ノンフィクション作家。同志社大学文学部卒業。日本近現代史の取材を続け4000人を超える関係者への取材を行なってきた。一連の昭和史研究で、菊池寛賞を受賞。近年では、皇室研究に関しての第一人者としても活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

55
『昭和史入門』の増補新版のようだ(前著未読)。内容は昭和をいくつかの段階に区切り、事件だけでなくその時代を生きた人々の声や生き様を組み込みながら、歴史的に位置づけていく。したがって通史的ではなく、必ずしも入門に適するとはいえない印象。むしろ著者の歴史観の披瀝のように思えた。終章「日本は「右傾化」しているのか」を読むと、かつて著者が「保守的歴史論者」と呼ばれたのが、近年評価を変えた理由がよく分かる。著者が変わったというより、周囲の状況が変わったのだ。むしろ著者の立ち位置はかなり一貫性があると感じた。2020/02/27

西

22
読んでいて、やはり、なぜ日本が戦争に進んでしまったのか、今がどのような歴史のうえに立っているのか気になってきた。東条英機だけが悪人だったわけでは決してない、冷静な目を持てるか、他人の不幸を無視せずに見つめられる強さが必要だと。昭和史をもっと勉強したいという気持ちに。極端な意見ではなく、いろんな意見を先入観なく吸収できる度量が必要とも思う2019/07/15

みなみ

13
Kindle読み放題で。昭和とは何だったのか?という分析の一冊。戦前だけでなく戦後日本史も取り上げられているので、広い時代を扱っており参考になる。近年の「日本の右傾化」についての分析もある。吉田茂の、昭和の日本が戦争に突き進んだ時代は日本がおかしくなってしまったのだ、という述懐を載せており、保阪氏も賛同している。しかしそれはどうなのだろうか?高度経済成長期が日本人の国民性にマッチして成功したという論が同じ本にあるわけだが、ならば、日本人の国民性の最も悪いところが出てしまったのではないだろうか。2022/07/05

fseigojp

13
これお値打ち品 まとまりがいい2019/12/23

パトラッシュ

11
人も国家も過ちを犯すというのが、長年昭和史を追求してきた保阪史観の根本だ。その時々に決断を迫られた指導者たちがいかに誤ったか、多くのインタビューを重ねて解き明かそうとする姿勢は「失敗学」の研究に通じる。敗戦へと突き進む昭和史に見られる失敗の例証に学び、少しでも令和の時代に生きる人の役に立てればとの思いがにじむ一冊。そのため謙虚な歴史との対話の努力が必要という結論には賛成だが、自分たちの国も民族も一切過ちを犯していないと信じて疑わない相手にどう対処すべきか。国際政治では謙虚とは悪であり弱さとされるのだから。2019/08/16

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