文春新書<br> 世界史を変えた詐欺師たち

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文春新書
世界史を変えた詐欺師たち

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  • サイズ 新書判/ページ数 336p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166611744
  • NDC分類 333
  • Cコード C0295

出版社内容情報

ケインズ、ニュートンから、グリーンスパン、ビットコインまで、経済史を彩るビッグな“詐欺師”たち。本書を読めばもう騙されない!チャップリンの名セリフ「一人殺せば犯罪者だが、百万人殺せば英雄だ」になぞらえるならば、「一人騙せば詐欺師だが、百万人を騙せば経済政策だ」。

経済政策の祖にして亡国的バブル事件を引き起こしたジョン・ローをはじめ、ケインズ、シャハト、グリーンスパンといった経済政策の大立者から、ロスチャイルド、ソロスなどの投資家、さらにはベンジャミン・フランクリン、ニュートンまで、世界史を彩るビッグな“詐欺師”たちの列伝。

本書を読めば、もう“サギノミクス”には騙されない!?

東谷 暁[ヒガシタニ サトシ]
著・文・その他

内容説明

ケインズ、ロスチャイルド、グリーンスパン、ソロス…。本書に登場する“詐欺師”の面々は、堂々たる“表”の経済の主役でもある。「経済政策の祖」にして亡国的バブル事件を引き起こしたジョン・ローからビットコインを創った謎の人物「サトシ・ナカモト」まで。世界を騙したトリックを暴け!

目次

プロローグ―巨大な詐欺は詐欺でなくなる
ジョン・ロー―フランスの財政赤字に挑戦した「賭博師」
アイザック・ニュートン―天才の二つの錬金術
ベンジャミン・フランクリン―米国紙幣の「父」の希望と悪夢
ネイサン・ロスチャイルド―ナポレオン戦争で台頭した金融政商
チャールズ・ポンジ―ただの詐欺師が生んだ「国家的詐欺」の手法
ヒャルマー・シャハト―敗戦国ドイツで振るった「魔術」の正体
ジョン・M・ケインズ―「ジョン・ローの再来」インサイダー取引に手を出した大経済学者
ジョージ・ソロス―世界の金融当局を「味方」にしたヘッジ・ファンド
ケネス・レイ―史上最大の倒産エンロンの内幕
アラン・グリーンスパン―バブル「形成者」にして「始末人」の欺瞞
サトシ・ナカモト―新しい通貨の「神」か、金融詐欺の「悪魔」か
エピローグ―国民の信頼を裏切る「サギノミクス」

著者等紹介

東谷暁[ヒガシタニサトシ]
ジャーナリスト。1953年山形県生まれ。早稲田大学政経学部卒業。『ザ・ビッグマン』編集長、『発言者』編集長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

23
ジョン・ロー、ニュートン、ベンジャミン・フランクリン、ロスチャイルド、チャールズ・ボンジ(無名)、ヒャルマー・シャフト(ナチ・ドイツ前後)、ケインズ、ソロス、ケネス・ロイ(エンロン)、グリンスパーク、サトシ・ナカモト(ビットコイン)は、詐欺師。なかなか野心的な著作。真偽(論述には、ある意味説得力有り)は判断できない。理解できない商品に、粉掛けると火傷するということを学んだとしよう。詐欺手法で、投資を勧誘して、全く資金を使わない手法をボンジ・システム、マルチのような手法をピラミッド・システムと言うそうな。2018/10/08

kakoboo

20
経済政策は何が正しいのかが見えず、まず「騙されない」ということはないのかもしれません。少し頭のいい人が熱狂的に取り組めば結果的にスキームができてしまう。経済というものの不完全性なのか、人が信頼するという行為の不完全性なのか、いずれにせよ不確かさがない社会はない。いつの時代も同じようなことをしているからこそ歴史に学べだと思います。世界史も経済も決して弱くないにもかかわらず、相当読むのに時間がかかりました。(そしてお恥ずかしながら半分近くが理解不能・・・)もっと勉強しないと。2018/12/31

hk

19
「1人を騙せば犯罪だが、みんなを騙せば経済政策?」という帯のキャッチコピーは秀逸だ。本書はみんなを騙した偉人にしてトリックスターを紹介していく。ケインズ、ソロス、ニュートンといった有名どころから聞いたことのない魑魅魍魎まで11名を収録。この11名に通底しているのは視野がとにかく広いこと。そして時宜に応じて電光石火で自分の哲学を豹変させるフットワークの軽さだ。  2018/11/05

雲をみるひと

10
近代の主要な経済政策を実行者のエピソードを交えながら紹介したもの。とっつきにくい経済のトピックをわかりやすくする工夫がされている。経済との精神的距離を縮めてくれる本だと思う。2020/07/25

tkokon

5
【経済政策=詐欺?】本書で取り上げられるもので、一般に詐欺師と認識されているのは、ポンジ、ケネス・レイ、などごく一部。ケインズ、ジョン・ロー、ロスチャイルドなど、経済で重要な役割を果たした人が多数。多くは「未来の信用」を当てにして、無から価値を生み出した。「紙幣」を作ったり「国債」で金を調達したり、「政策」で金を集めたり。実はエピローグが秀逸。著者のアベノミクスに対する批判が厳しい(が、的を射ていると思う)。著者は、「エピローグ」を書きたくて本書を記したのではないか?2018/12/21

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