文春新書
緊迫シミュレーション 日中もし戦わば

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  • サイズ 新書判/ページ数 286p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166608362
  • NDC分類 319.102
  • Cコード C0231

出版社内容情報

緊張高まる日中両国だが、実際に戦ったらどうなるのか。日米中を代表する専門家・ジャーナリストが一堂に会し激論を交わした。

内容説明

迫り来る中国の脅威に日本はいかに対峙すべきか?日米中の論客が東京で大論戦。

目次

緊急座談会 サイバー戦争と日本の覚悟
第1のシナリオ 尖閣諸島を巡る日中紛争
第2のシナリオ 朝鮮半島動乱
第3のシナリオ 台湾海峡危機
第4のシナリオ 米中直接対決
第5のシナリオ 日中激突リアルシミュレーション(春原剛;宮坂聰)

著者等紹介

グリーン,マイケル[グリーン,マイケル]
1961年生まれ。ジョンズ・ホプキンス大学博士課程修了。アメリカ国家安全保障会議(NSC)日本・朝鮮担当部長、上級アジア部長兼東アジア担当大統領特別補佐官などを歴任。現在、米戦略国際問題研究所(CSIS)日本部長

張宇燕[チョウウエン]
1960年生まれ。北京大学卒業。ニューヨーク総領事館領事、中国社会科学院アメリカ研究所研究員、外交部外交政策諮問委員会委員などを歴任。現在、中国社会科学院世界経済政治研究所所長

春原剛[スノハラツヨシ]
1961年生まれ。上智大学卒業。日本経済新聞米州編集総局ワシントン支局、国際部編集委員、CSIS客員研究員などを経て、現在、日本経済研究センターグローバル研究室長

富坂聰[トミサカサトシ]
1964年愛知県生まれ。北京大学中文系留学。ジャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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mitei

29
終始それぞれの国の識者が冷静に討論していたことに好感を覚えた。以外に張さんがまともな人で人選が良かったのだろうと思うが言いっぱなしにならずにそれぞれの国の国民性も出ていて、他の中国人もこのように喋りやすい人ばかりだったらいいのになぁと思った。2012/04/21

巨峰

19
過去の歴史戦史におけるシュミレーション小説は多いが、これは、これからの東アジアでおこりうる国際問題を日米中の知性が論戦を通じて明らかにしたもの。そして、東アジアは既に金正日氏死去という新たな状況に突入した。端的な感想をのべると、核を持っている中国と単独で真正面から戦争したらあかんということやな2011/12/21

シュラフ

6
北東アジアの紛争リスクとして、①尖閣諸島を巡る日中紛争 ②朝鮮半島動乱 ③台湾海峡危機 ④米中直接対決、について議論。あらためて日本という国の地政学リスクを認識。 興味深かった点は、尖閣諸島に自衛隊派遣の場合、米国政府の議論は割れるため中国が日米同盟にツケ入るスキを与え日本にとって逆効果。また、米中にらみ合いの構図の中で日本のとりうる選択肢は、ひとつは米国へ追従すること、もうひとつは米国に負担を巧みにまわすこと。2012/05/13

Meistersinger

6
「中国保守本流」としての意見を堂々と述べた張氏に感銘を受けた。中国国民の感情を管理する上で、日米安保や尖閣問題に敏感にならざるを得ないことは理解できる。ただ、人民解放軍が北京政府の管理下に完全にあるというのは本当だろうか?国家体制で極めて独立性が高い人民解放軍(帝国陸軍の関東軍とイメージが重なることもある)を完全に統制できるのか。中国の北朝鮮の利用の仕方が、緩衝地帯として「あってもいいか」に戻ってきてるというのも面白い。2012/01/06

ロッキーのパパ

5
日中および米中の衝突が起きるいろいろなシナリオを想定し、4人の識者が座談会形式で論じていく。日米中と朝鮮半島をめぐる国際関係論はメインのテーマであり、ホットウォーに関する話題は少ない。この点で希望通りの内容だった。座談会のメンバーはバックグラウンドのバランスが取れていたように思う。それに、みなさん相手の立場を尊重する姿勢が強く、TV座談会のように荒れない点も良かった。まあその分常識的な意見ばかりだったとも言えるけど。2012/03/16

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