文春新書
ゴールドマン・サックス研究―世界経済崩壊の真相

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166607808
  • NDC分類 332
  • Cコード C0234

出版社内容情報

『強欲資本主義 ウォール街の自爆』の著者が自ら在籍した経験から、ゴールドマン・サックスのビジネスと生態、彼らの思考法を明かす。

内容説明

日本経済を呑み込んで「二番底」は必ず来る。なぜかくも世界経済が混乱を極めているのか。その真相を掴むにはまずゴールドマンをはじめとするウォール街の実態を知らなければならない。

目次

ゴールドマンとは何か
強欲資本主義は死なず
怒る庶民
古き良きゴールドマン
オバマとの戦い
怒る企業
怒る政府と「封じ込め政策」
財政破綻の行きつく先
迫り来る危機「慢性病」と「急性病」
真のバンカーが求められる時代
デトロイトの没落と希望
イノベーション・エコシステム(技術革新を生む生態系)
実業の時代へ
「二番底」に備えよ

著者等紹介

神谷秀樹[ミタニヒデキ]
1953年東京生まれ。75年、早稲田大学政治経済学部卒業後、住友銀行入行。84年、ゴールドマン・サックスに転職。以後NY在住。92年ロバーツ・ミタニ・LLCを創業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

216
当時のリーマンショックの話がよくわかった。あれから10年経つけど特に資本主義には影響なさそうだな。2020/07/25

akira

24
まちライブラリー府立大本。 なかなか興味深い一冊だった。ゴールドマンサックスの成り立ちからビジネスの変遷まで、OBである著者が語っている。規模が大きくなるほど実体経済とは程遠いゲームのような様相になっていく不思議。投資というものを単なる資産運用だけではなく、ビジネスとしての経済行動という観点からもう少し勉強してみようと思った。 カンフル剤とは一時的なものだろう。慣れとは恐ろしい。 「『ゼロ金利は緊急的な措置』と言って始めたのに、いつのまにか『恒久措置』となってしまった」2019/12/14

mazda

20
元ゴールドマンサックスの著者が、自身の反省も含めて書かれた本です。サブプライムのときに明らかになったCDSのことを聞いたとき、これは合法的な投資商品なのだろうかと疑問に思ったことがありましたが、著者も全く同じことを言っています。曰く、保険金殺人は犯罪なのに、それと同等のことを会社に対して行うCDSが合法的なのはおかしいと。私ももしどこかの会社のCDSを持っていたならば、その会社が早くつぶれることを望みますが、ウォールストリートの輩は悪びれることもなく、弱者を狙うハイエナと化しているのでしょう。2020/10/20

Kentaro

7
著者が転職したときのゴールドマン・サックスは本来の投資銀行業務を柱に将来性のある企業を探しだし、資金調達や企業買収による成長を支援し、育成する。 健全な資本主義を背景に先端企業の育成、新しいビジネスの創造、政府や地方政府の支援など、ある種理想的なバンクシステムを3000人の社員で回していたのだそうです。 それが、ジョンワインバーグの引退を契機に金融資本主義、強欲資本主義に流れていきます。 有名なサブプライムローンよりひどい、保険金を担保証券にした早く死んだらお金が儲かるような商品にまで手を出していきます。2018/04/11

むとうさん

7
ゴールドマンでの勤務経験を持つ投資家による経済論。若干看板に偽りありで、ゴールドマンや投資銀行の話は半分くらい。後半は日本(いや、世界かな)経済再建論。日本は技術でも遅れを取りつつある、世界に学び新たな実業をつくろう、そのための「経済生態系」が重要である。前半の方がやはり迫力を持って読めた。企業の経営哲学、今風にいえば「社風」がリーダーにいかに依存するかという実例。銀行は社会の公器という理想は遠大だが、人の倫理観に依存するシステムは常にモラルハザードと隣り合わせだとは思う。2012/02/17

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