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文春新書
ユリ・ゲラーがやってきた―40年代の昭和

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  • サイズ 新書判/ページ数 227p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166607105
  • NDC分類 210.76
  • Cコード C0221

内容説明

時代は暗転した。この当時パンドラの匣から飛び出した数々の現象は、そのまま平成へと続いている。世相を映した映画、歌、TVドラマ、CMを挙げ、昭和40年代を歴史と捉えて俯瞰する。

目次

1 昭和40年代は不安の時代
2 映画は予言する
3 それでも歌は変化した
4 テレビは家族を映した
5 「私たちの社会が生んだ」犯罪と事件
6 スターではない、イコンたちの登場

著者等紹介

鴨下信一[カモシタシンイチ]
1935年、東京生まれ。58年、東京大学美学科を卒業後、TBSに入社。ドラマや音楽などの番組を数多く演出する。現在、TBSテレビ相談役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yuji

6
現在も進行中の社会から規範が消えていく個別化・流動化の流れは、その起点は既に昭和40年代でスタートしていたのだ!というのが著者の主張。歌謡曲の変化を阿久悠で説明、映画の変化を高倉健で説明しと、個別具体的に連想のおもむくまま、ゆるゆると語ってゆきます。力が抜けてる感は悪くないのですが、惰性で書いている感を前面に出しているのが?です。しかし時代の勢いの強さが伝わってくるのか、元気が出る本でした。他のシリーズもあるようですからそちらも読もうかな。2015/02/21

ハヤシマ

4
「昭和40年代を歴史として見直した」試みだそうだ。もうそんな時代になったのか。主として、映画や音楽、漫画、TV、CM、社会事件などからその時代の空気感を切り取っている。映画は芸術的だが暗くて、興行的にはさっぱりの時代。歌謡曲はやたら「死」や「恨み」が多く、フォークは常に何かに反発していた。世界中を震撼させたテロリストの多くが日本人だった。高度成長期の最中なのに、「不安」が多くを支配していた。TV制作の現場に居た著者のインサイドストーリーはそれなりに面白い。2013/09/16

Stair512754

1
先日映画『パッチギ!』を観た直後に図書館で発見して読んでみたものの、著者がダラダラと当時の映画、歌謡、ドラマ、風俗などを主観でツラツラと書いているだけなので流し読み 特に感想らしい感想は無い 一点だけ 『昭和40年代の日本の映画産業は青息吐息だが「テレビに浸食されて」というのはひどく雑駁な議論だ 映画評論家は決して言いたがらないが、第一の原因は〈映画が芸術的になってしまった〉ことだ 同時期の洋画は娯楽作品はもちろん、芸術性や前衛性と興行を両立させたものが山ほどあった』 という点だけは興味を持った2021/04/20

こまちゃん

1
昭和30年代の書籍はたくさんあるが、小生が小中高次代をすごした昭和40年代の特に、TV,音楽、映画にスポットをあてた時代考証作品。今思うと、あれもこれも鮮明に思い出すことができます。よき時代でした。2018/07/23

hiroshi0083

1
昭和40年代の映画やファッション、歌やドラマについて、著者がそれぞれを時代の空気に乗せながら、総論的に纏めているのが素晴らしかった。これまでにそれぞれ、断片的に聴いたり観たりしていた有名な作品が、時代の流れで捉えられるようになり、僕の心の視野が広がった気がして嬉しい。2014/01/20

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