文春新書
2011年新聞・テレビ消滅

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166607082
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C0295

出版社内容情報

編集・編成権に支えられたマスコミのビジネスモデルが危機を迎えた。ジャーナリズムはなくなるのか? 世論形成は誰が行うのか?

内容説明

部数減と広告収入の激減が、新聞とテレビを襲う。ネット時代がもたらす構造的変化についていけないマスメディアの経営陣。加えて情報通信法施行と地デジ化がとどめを刺す。

目次

第1章 マスの時代は終わった(「マス」の消滅;「大衆」から「少衆・分衆」へ ほか)
第2章 新聞の敗戦(ミドルメディアで情報大爆発;広告業界はテクノロジー化する ほか)
第3章 さあ、次はテレビの番だ(開局以来の赤字転落;完全地デジ化と情報通信法 ほか)
第4章 プラットフォーム戦争が幕を開ける(グーグルは敵だったか;ネットユーザーを唖然とさせた毎日新聞 ほか)

著者等紹介

佐々木俊尚[ササキトシナオ]
1961年兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部中退。88年毎日新聞社に入社し、警視庁捜査一課、遊軍などを担当する。99年アスキーに移り、のち退社、現在フリージャーナリストとして、IT・ネット分野を精力的に取材する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

36
2009年刊。6年後の現在、誰もが実感しているだろうメディアの変化を書いている。形を変えながら、これらのメディアは生き続けると思うのだけれど。2015/06/08

ちくわん

19
2009年7月の本。著者は、いつも聴いているラジオ番組の水曜日のコメンテーター。コンテンツ・コンテナ・コンベアの3つの組み合わせは、なるほど。例えば紙の新聞は(新聞記事・新聞紙面・販売店)。こうして変化をみていく。今現在、新聞・テレビとも消滅はしていないが、我が家の子供らは一部のドラマを除き全く観ない。アニメも、お笑いも、スポーツも。やはり将来は…2022/02/22

まめタンク

19
マスメディアの衰退は止まらないのだろうか。新聞・テレビといった巨大メディアのプラットフォーム崩壊を予見しながら丁寧に海外の事例も含めて分析してある。コンテンツ(新聞記事)コンテナ(新聞紙面)コンベア(販売店)という3層からなる説明が興味深かった。マスは死んだ、この言葉の意味は大きい。インターネットが普及した現代、プラットフォームを握ったものが業界を制する。 iTunesが音楽業界のコンテナを奪ったように、キンドルが新聞のコンテナ部分を奪ったように。マスの衰退は止まらない。2011/02/28

baboocon

19
マスメディアの時代は終わった - 新聞・テレビという二大マスメディアが崩壊の淵に立たされているという現状を、メディアの伝達システムを「コンテンツ」「コンテナ」「コンベヤ」という三層構造に分解してうまく説明している。インターネットが普及した現在、コンテナ、すなわちコンテンツを運ぶ容器を制する者がメディアプラットフォームの支配者になる。既得権益と傲慢さにまみれた旧メディアはそのプラットフォーム争奪戦に完全に敗れた。・・・と厳しい論調だが、自分の最近のメディアとの接し方を顧みても、著者の意見には説得力がある。2010/12/24

rubix56

14
読み手が押さえてほしいポイントに対して、 わかりやすい単語で印象付ける点は秀逸であり 著者の主張が理解しやすかった。 今後、プラットフォームを手離さざるえなくなった新聞、テレビを はじめとするマスメディアの断末魔の叫びがいい肴になった。 コンテンツに確固たる自信を持てない作り手は舞台から消え去るだろう。2012/07/01

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