文春新書
中国を追われたウイグル人―亡命者が語る政治弾圧

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  • サイズ 新書判/ページ数 220p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166605996
  • NDC分類 316.822
  • Cコード C0295

内容説明

血も凍る拷問と虐殺の数々。核実験場にされるウイグル自治区。国内外で荒れくるう中国の少数民族弾圧のすさまじい実態を、命がけで亡命した者たちから聞き出した、戦慄の記録。ノーベル平和賞有力候補ラビア・カーディル女史たちが中国を告発する。

目次

第1章 ラビア・カーディル―大富豪から投獄、亡命を経て東トルキスタン独立運動の女性リーダーへ
第2章 ドルクン・エイサ―「世界ウイグル会議」秘書長
第3章 イリ事件を語る―アブドゥサラム・ハビブッラ、アブリミット・トゥルスン
第4章 シルクロードに撒布された「死の灰」―核実験の後遺症を告発した医師アニワル・トフティ
第5章 グアンタナモ基地に囚われたウイグル人たち
第6章 政治犯として獄中にある東大院生―トフティ・テュニヤズ

著者等紹介

水谷尚子[ミズタニナオコ]
1966年生まれ。日本女子大学大学院博士課程単位取得満期退学。近現代日中関係史が専門。中国人民大学、復旦大学などへ留学。現在、中央大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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けいご

31
僕は「人が人を迫害してもいい」なんて教わってこなかったからよく分からないのですが、中国共産党では何時どのようなタイミングでそれを子供達に教え、後世へ伝えて行くのでしょうか?多分ですが、暴力の下では人間は育たないと思うのです。最初は怖くて言う事聞くかも知れません。ただ、いつか仕返しをしたくなると思うんです。どんな人も嫌な事をする人を好きになるなんてとても難しいと思います。だからどうか「人と人は認め合うもの」「一人一人違って当たり前」と言う考え方もこの世界には存在する事を子供達へ教えてあげて下さい。2022/11/15

スー

22
2007年の本で海外に逃れたウイグル人達からの証言です。今まで読んだ中ではまだ軽い方でしたがやはり酷いです。特に核の実験のせいで多くの人達が苦しんでいる本当に酷い。ここから更に酷くなり歯止めが効かない状態になっている、最近中国のウイグル人の資料が出た、もう中国は言い逃れ出来ないだろう、今後事態が良くなりウイグル人達が開放されるのを願うしかない。2022/05/25

carl

18
知識を得ようと読みました。21世紀の話ではないようなひどさを感じます。もっと知らなければならないと思った。2019/10/03

寝落ち6段

13
中国共産党は、ウイグルへの弾圧を続けている。本書の発刊が2007年。もう15年近く経つのだが、ウイグル語の教育や生活様式の制限をより厳しくし、この時よりひどい状況なのではないかと思うが、如何せん、ウイグルの情報、報道があまりにも少なく、判然としない。未だに、覇権主義的、国家主義的な政治姿勢を続行する中国。恐らくこのまま弾圧は更に苛烈になるだろう。本当なこの非人道的行為に対し、各国家が声明を出すべきなのに、出さないのが本当に虚しい。2021/02/24

あんさん

7
ウイグル問題を知りたく手にした本。平和を実現する人々は幸いである、と語られてからも2000年経つが、相変わらずの領土拡張主義・異民族支配・少数民族弾圧・憎悪の連鎖・そしてテロリズムへの流れ。解決は容易でなかろうが、世界のマスコミはこういう事をもっと報じるべき。2020/10/14

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