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文春新書
百人斬り裁判から南京へ

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  • サイズ 新書判/ページ数 214p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166605668
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0221

内容説明

中国人「百人斬り」という捏造記事によって、戦後、二人の将校が処刑された。南京陥落から七〇年、遺族が名誉回復を訴えた裁判は新聞の無責任さや司法の不可解さに直面した。

目次

第1章 南京事件との出会い―人生は偶然であり、また必然である(平成一八年一二月二三日東京駅ホーム;向井千惠子さんとの出会い―六年前(平成一三年)の一二月東京地裁 ほか)
第2章 遺族の苦しみ―この同胞の不幸を日本人として見過ごすことはできない(平成一五年四月二八日東京地裁;佐藤振壽さんとの出会い ほか)
第3章 拒否された証言―裁判所は弱者が正義に挑戦できる唯一の場所(平成一五年夏;偕行社;平成一五年九月鹿児島 ほか)
第4章 不条理な判決―南京陥落70年…闘いは今、始まった(平成一七年五月一八日;平成一七年八月一五日 ほか)

著者等紹介

稲田朋美[イナダトモミ]
昭和34年福井県生まれ。早稲田大学法学部卒業。弁護士として、李秀英名誉毀損訴訟、大阪靖国補助参加訴訟、「百人斬り」報道名誉毀損訴訟などに携わる。平成17年、いわゆる「郵政選挙」において福井1区の「刺客」として、衆議院議員に当選。新人議員たちでつくる「伝統と創造の会」会長を務める。自由主義史観研究会会員。日本「南京」学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむら

32
自民党政調会長の稲田朋美さん。どういう人なのかと思って読んでみた。2007年発行の新書。百人斬り裁判の原告側の弁護人だったそう。ああこの人南京大虐殺は無かった派だわ。そこが安倍さんと気が合って国会議員になった人なんだ。この本の最後に「国家の名誉を守る。私はそのことのために永田町にきた。」って書いてある。怖い。しかし当時の日本は百人斬りを武勇伝としてを「面白おかしく」報道してしかもそれが大人気ってのが一番怖いとこだわ。戦前の日本って…。2016/07/28

しわじい

2
69p 極めつけだったのは、毎日新聞が「新聞に真実を報道する法的な義務はない」と開き直ったことである。このときも驚いた。新聞の最大の使命は真実を報道することであると固く信じてきた私にとって、「新聞に真実を報道する義務はない」などといわれるとショックをうけてしまう。 しばらく、その意味を考えて、毎日新聞は新聞ではないという結論に達した。2016/04/08

Kazunori Nirasawa

2
「百人斬り」という戦意高揚のための全くなデタラメな記事のために、3名の元軍人が終戦後に戦犯として中国で処刑。処刑された方々は無実を訴えつつ、「これで平和になるのであれば」と潔く刑の執行を受けたという。その25年後に本多勝一の「中国の旅」でさらに辱めを受けるという、遺族にとってはさぞかしやりきれなかったことだろう。結局、最高裁での名誉毀損の訴訟は棄却に終わった。おいおい。そう言えば、オレの小学校(中学校ではなかったと思う)の図書館にも「中国の旅」があった記憶がある (あまりにひどい内容で読むに耐えられず、す2016/06/09

とりもり

1
個人的に百人斬りは虚構であると確信しているが、この本、もとい著者である稲田朋美・現防衛大臣はひどい。「5000人以上の青年が命を捨てて突撃するような国は世界中探しても日本だけであった」「このような国を誇りに思わなければならない」という言葉を「目から鱗」と表現し、「国家の名誉を守る。私はそのことのために永田町にきた」と臆面もなく自著に記載する。果たして、このような人物が防衛大臣に相応しいのか(そもそも、昨今は政治家としての資質も疑われているが…)。この点はもっと世に問われてもいいのではと思った。★☆☆☆☆2017/03/18

くらーく

1
南京で何があったかを語れるような情報は持っていないのだが、本書で合った事が事実だとすると、日本の司法はダメダメですね。 何か証明するのであれば、人の口から出た事など、全く役に立ちません。証言だけで判決をくださないでしょ。物的証拠が必要だと思うのですが。あるいは、現行犯でないと。あるのかねえ、証拠。2014/01/31

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