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文春新書
スクリーンの中の戦争

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  • サイズ 新書判/ページ数 274p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166604258
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C0295

出版社内容情報

映画の嘘を見抜けますか?
なぜ「パール・ハーバー」で感動してはいけないか。「明治天皇と日露大戦争」が庶民にウケた理由とは。優れた政治思想史家の遺作

内容説明

本当は日本人が撮るべきだった、スピルバーグ『太陽の帝国』。『地獄の黙示録』はなぜ途中から難解・意味不明になっていくのか。『パール・ハーバー』で感動する困った若者たち。『破れ太鼓』が描く父親はなぜ哀しいか。『東京物語』に隠された普遍のメッセージとは。―多くの人たちに惜しまれながら世を去った博覧強記の政治思想史家は、意外な映画好きだった。歴史を見抜く鋭い視点で、映画の一段と奥深い楽しみ方を教えてくれる、知的啓発に満ちた書。

目次

第1章 戦争映画の嘘と真実―『パール・ハーバー』『トラ・トラ・トラ!』
第2章 ハリウッドが描く「日本人の戦争」―『太陽の帝国』
第3章 「白人の妄想」としてのアジア―『地獄の黙示録』『エマニエル夫人』
第4章 やり切れない日常を壊すもの―『タクシー・ドライバー』
第5章 庶民の記憶する幸福な歴史―『明治天皇と日露大戦争』
第6章 アウトローたちの見た軍隊―『真空地帯』『拝啓天皇陛下様』
第7章 父と子の戦中・戦後―『陸軍』『破れ太鼓』
第8章 普遍と日常―『東京物語』

著者等紹介

坂本多加雄[サカモトタカオ]
1950年愛知県名古屋市生まれ。東京大学法学部、同大大学院法学政治学研究科博士課程修了。法学博士。87年、学習院大学法学部教授。日本政治思想史専攻。92~94年、ハーバード大学客員研究員。97年、「新しい歴史教科書をつくる会」理事。2002年10月29日、東京都豊島区の癌研究会附属病院にて逝去。著書に『市場・道徳・秩序』(サントリー学芸賞受賞)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タイガー@津軽衆

5
通算39冊目。06月02冊目読了。娯楽としての映画もその背景には思想・哲学があるんだと改めて認識させられる1冊。1つひとつに鋭い洞察があり映画の見方がかわる。ロバートデニーロの「タクシードライバー」がここまで深い背景があったとは…と何気なく見ていた自分が恥ずかしくなりました。何度も読み返すだろう本だと思いました。映画好きにおすすめの1冊です。2017/06/10

hikarunoir

3
著者が故人なだけに通読すると、依拠する思想を超えて終盤が胸に迫る。2010/09/29

coolmonster

3
「太陽の帝国」と「タクシードライバー」に関する考察は面白かった。2009/05/01

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