内容説明
江戸三百諸侯というが、本書は幕末、全国に配置されていた二百八十の大名家(一万石以上)を網羅、立藩から廃藩に至る歴史をたどる。領内の統治に関して、ほぼ完全な自治権を有する「藩」は、それぞれがいわば“小さな政府”だった。借金だらけの藩財政をどう克服したのか、どのように産業振興、政治改革を図ったのか…など、各“政府”の歩みを浮き彫りにする。
目次
1 北海道・東北
2 関東
3 信越
4 東海
5 北陸
6 近畿
7 山陽・山陰
8 四国
9 九州
著者等紹介
中嶋繁雄[ナカジマシゲオ]
昭和4年福井市生まれ。福井保護観察所(法務省)につとめたあと、福井新聞記者、『歴史読本』編集長をへて歴史ノンフィクション執筆
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感想・レビュー
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金吾
25
○よく調べていると感じます。読み物というよりは辞典という印象を受けました。私は城廻りが好きなので、旅行の時に手元にあれば、より充実すると感じました。2022/05/11
GaGa
24
藩という国分けによって成立した江戸時代の小国たち。それぞれの一面を紹介する新書。読んでみると意外な事に山梨県って藩が無かったんだと言う事に気づく。ほとんどが天領だったのか。しかし幕末で一番大変だったのはやはり関東の諸藩だなあ。特に普代の藩は色々大変だったろうなとなどと思ってしまう。2010/10/01
星空の挑戦者
10
城をもたない小藩主を含めた全ての藩を網羅した辞典。藩の所在地、城または陣屋の保有、領内の人口、家臣の数など詳細に記載されている。お城を持たない大名も興味深く書かれている。将軍時代の統治の分権がよくわかる。合衆国という表現が相応しいかもしれない。United domain of Japan (勝手に英訳) 旅行先での調べ物が楽しくなる。2010/11/12
peace1975
0
大名データベース。藩の数と、限られた一族のしがらみの多さにびっくり。2021/07/07
zero
0
○