文春新書
世界一周の誕生―グローバリズムの起源

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166603282
  • NDC分類 290.6
  • Cコード C0220

内容説明

地球は丸い―この「常識」を、冒険家ではない普通の人々が実感できるようになったのは、鉄道と蒸気船の技術が発達し、大西洋・太平洋の定期航路とアメリカ大陸横断鉄道が整備された一九世紀後半になってからのこと。ヒト・モノ・情報が「丸い地球」を巡り始めた時代を、『米欧回覧実記』の編者久米邦武、リンカーン政権の国務長官シューアードから、濃尾大地震に遭遇したイギリス人女性まで、同時代の証言を交えて描く。

目次

第1章 広大な地球
第2章 大西洋の両岸
第3章 東方への道
第4章 極西への道
第5章 地球一周時代の開幕
第6章 大英帝国の地球回廊
終章 日本人の見た大変革

著者等紹介

園田英弘[ソノダヒデヒロ]
1947年福岡県生まれ。京都大学教育学部卒業、東京大学大学院教育学研究科博士課程中退。国立民族学博物館助教授、国際日本文化研究センター助教授を経て、現在同センター教授。博士(人間科学)。専攻は社会史、比較社会学
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感想・レビュー

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うえ

5
主に馬、船、鉄道の発展史であるが英国の事例が真に面白い。大航海時代になり英国では大量の木材が必要になったが、元々木材は不足していた。その為、建築には石材や煉瓦が用いられ、燃料には世界に先駆け石炭が使われることになる。炭坑の排水ポンプの稼働には馬が不可欠だったが、馬は人に例えると八人分の糧秣を馬鹿喰いする。19世紀末の英国には135万頭の馬がおり、これらの飼育には540万エーカー、北アイルランドの耕地面積の二倍の土地が必要だった。馬よりも石炭が安いという状況が、蒸気機関というものの発展を必然的に促したという2023/07/10

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