文春新書
倭館―鎖国時代の日本人町

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  • サイズ 新書判/ページ数 268p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166602810
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0221

内容説明

海外への行き来も居住も厳禁されていた江戸期、唯一の例外として朝鮮の釜山に幕府公認の日本人町があった。一〇万坪に及ぶ敷地に四〇〇~五〇〇人の日本人が住んだ、対馬藩管理の倭館である。そこは外交や交易の最前線。朝鮮王朝相手の交渉は悪戦苦闘の連続の上に、密貿易の企ては跡を絶たない。時には姦通事件が起こり、虎も出る。郊外の散策を楽しむ風流人もいれば、日朝で酒宴の交歓もする…。異文化のただ中での、知られざる倭館の日々を紹介する。

目次

第1章 古倭館の時代
第2章 二〇〇年の日本人町
第3章 「鎖国」のなかの倭館貿易
第4章 倭館に生きる
第5章 日朝食文化の交流
第6章 朝鮮を調べる

著者等紹介

田代和生[タシロカズイ]
1946年、札幌生まれ。慶応義塾大学文学部教授。専攻は近世日朝関係史。68年より対馬島を中心に史料調査を開始、98年より国内外に散在する膨大な宗家文書のマイクロフィルム資料『対馬宗家文書』(ゆまに書房)を監修
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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sibasiba

9
江戸時代に朝鮮半島に10万坪400人以上の日本人町があったなんて初めて知った。女の立ち入りが禁じられ妓生も駄目なんて難儀だよな、文中にある通りシーボルトなんて現地妻に子供生ませたりしたのに。朝鮮式は罵詈雑言長々と浴びせつけるが滅多に手をあげないが日本式は直ぐ手が出るとういう喧嘩作法の違い。朝鮮人には日本の料理は味が薄かったようだが砂糖が手に入らないらしく菓子類は好評だったらしい。しかしサトウキビ同様に朝鮮人参の国内栽培も吉宗の指示からだったのか。その流れで倭館は衰退したわけだが。2015/09/18

トト

1
難しいことはよくわからないけど、倭館での人々の暮らしの様子を知るのがおもしろかった。日朝の食文化交流とか、喧嘩のやり方の違いとか(笑)やっぱりただ歴史の事実だけ追うより、その時代に生きた人の様子を知りながら学ぶ方が身近に感じられていいなあ。2014/08/03

Hitoshi Nakajima

0
ちょっとした理由があり再読。歴史の表舞台に出ない裏話的なエピソードなどもありおもしろい。2013/05/01

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