文春新書
煙草おもしろ意外史

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166602704
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0295

内容説明

たばこは伝来当初から、たびたび迫害の憂き目にあってきた。アメリカ先住民の悪習だから文明人は見習うべきではないと教えを垂れるキリスト教国の王、鼻そぎ・耳そぎなどの刑を科すイスラム教国の専制君主、たびたび禁煙令を出して取り締まった江戸幕府。しかし、それほど悪いたばこなら、どうして何百年もの間人々に愛され続けてきたのか。私たちの祖先は、かくも愚かだったのか。ちょっと一服、たばこと人間の出会い史をひもといてみると―。

目次

第1章 神との出会い―神話・伝説のたばこ(失楽園と天上からの贈り物;たばこの誤用と人間失格 ほか)
第2章 他者との出会い―たばこは世界をめぐる(コロンブス、たばこと出会う;ロルフとポカホンタスの愛の結晶 ほか)
第3章 自己との出会い―嗜好品の成立(大航海時代の新しい刺激;脳の時代の「覚め」と「落ち着き」 ほか)
第4章 たばこ迫害にみる時代風潮―大人になれない大人たちの氾濫(人間不在の健康幻想;物質主義と科学信仰 ほか)
第5章 たばこ―この不思議なもの(嗜好品の起源;気分に不思議な変化をもたらすもの ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

大ふへん者

4
古代、煙草は神聖なものだった。以来世界各地で脈々と受け継がれてきた文化伝統に思いを馳せる。今日の喫煙者の中で一体どれほどが真に愛煙家か疑わしい。禁煙しようと手に取ったのに、禁煙する気が削がれてしまったよ。さて、一服してくるかな。2013/11/11

静木

1
煙草は嗜好品であるからこそ、分別ある大人としての節度やマナーが求められるという話。2019/11/08

filter

1
喫煙を正当化しようとして持ち上げすぎ。無理に正当化しようとして必死ですねという感じがもやもやする。只、煙草についての知識やエピソードは面白い。2014/06/17

Mata

1
前半のタバコに関する歴史的事項では、既刊のタバコ歴史本に書かれている事項を、適当にかいつまんで少し詳しく紹介した程度で、意外なエピソードは無い。後半部分の嗜好品としてのタバコについての記述は、それなりに面白い。ただ、歴史的事項に関するエピソードを期待した自分にとっては、タイトルに裏切られた感が強い。2012/06/20

1
ニコチン中毒から脱した経験のある自分に、読み終わったあと「もう一度吸ってみてもいいかも…」と一瞬思わせてしまった恐ろしい本w煙草の歴史とか(´・∀・`)ヘーって感じで面白い。成分がよくわからない時代には薬として使われてたこともあるんだって。考えただけで恐ろしすぎるw最後の方は喫煙をなんとか正当化させようと倫理の授業で習ったような話が出てきて、必死さが漂ってる。2011/12/30

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