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文春新書
蝶を育てるアリ―わが昆虫フィールドノート

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  • サイズ 新書判/ページ数 248p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166602322
  • NDC分類 486
  • Cコード C0245

内容説明

「昆虫園」を開設し、市民に向けた解説やNHKラジオの「子供科学電話相談」などに力を尽してきた元多摩動物公園園長の著者は、一方で、里山の昆虫の野外観察を50年以上積み重ねてきた。本書はそのフィールドワークの成果の中から、とっておきのエピソードを集めたものである。アリの巣で育てられる蝶、泥棒をする蜂、トンボの交尾の意外な仕掛け、タガメの子殺しなど、ここに紹介されている不思議な生態からは、昆虫たちの驚くべき“生きる知恵”がうかがえる。

目次

第1部 そもそも昆虫とは何か(いったいどのくらいいるものか;なぜ大きくなれないか;翅をもつようになった秘密;危ない橋を渡る「食」の戦略;生き残る確率と寿命)
第2部 わが半世紀のフィールドノート(蝶を育てるアリ;冬を生き抜く翅のない蛾;狩り蜂は二度敵をだます―蜂やアリの高等戦術;カマキリの雌は雄を喰わない!?;優雅なトンボにひそむエゴ;タガメの子殺し;ホタルはなぜ光るのか;カンタンの音に聴きほれる;カムフラージュするってほんとうか)

著者等紹介

矢島稔[ヤジマミノル]
1930年東京生れ。昆虫学者。東京学芸大学卒業。61年、東京都多摩動物公園に勤務し「昆虫園」を開設。64年、月刊誌『インセクタリウム』創刊。87年、多摩動物公園園長となり、翌年「昆虫生態園」をオープン。91年、文部大臣表彰。99年より群馬県立「ぐんま昆虫の森」園長として今に至る。主な著書に『わたしの昆虫記(1)黒いトノサマバッタ』(小学館児童出版文化賞受賞)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たくのみ

2
多摩動物園の昆虫園の生みの親、矢島先生の本。昆虫学の魅力が詰め込まれた一冊だった。狩人蜂や真社会性昆虫の不思議な生態とトンボの生殖器に見る利己的な個体維持の志向などドーキンスの説に納得がいく。1年中蝶を飛ばすことの大変さと、地道な研究の現場の苦労もよくわかる。科学ってこういうことの積み重ねだよね!と感じた良書。2012/12/13

takao

1
ふむ2022/05/16

yamakujira

0
いくつかの昆虫の生態をわかりやすく紹介してくれる。どれも野外観察で見られた昆虫だから、気をつけていれば誰でも会えるのかな。さすが、と思わせるフィールドノートでもあるね。 (★★★☆☆)

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