内容説明
これほど疎まれながら、これほど普及した道具も珍しい。半世紀前、船舶電話に始まった移動電話は、いつの間にか現代人の手のひらにフィットし、誰もが手放せなくなった。そして今もなおiモードから次世代機へと進化をつづけている。人間はケータイにどんな夢を託し、ケータイはどんな暮らしを可能にしてきたのか―。これは単なる携帯電話の歴史解説書ではない。現代社会をさまよう欲望の正体を探り当てた、持つひとも持たないひとも必読の書。
目次
第1章 携帯電話が誕生するまで
第2章 携帯電話の普及
第3章 乱売合戦の果てに
第4章 携帯電話の事件簿―「悪のツール」携帯たちの悲哀
第5章 携帯電話の落とし穴―人体・社会とのあつれき
第6章 ケータイが変えた若者文化
第7章 iモードの爆発
第8章 ケータイの未来―次世代携帯電話
著者等紹介
松葉仁[マツバヒトシ]
1957年(昭和32年)三重県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。「週刊文春」記者を13年間勤め、現在、出版プロデュース会社「アトミック」幹事で、ジャーナリスト。ネット時代の経済・社会の変容を主要テーマとして追いかけている
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