文春新書<br> 日本外交官、韓国奮闘記

文春新書
日本外交官、韓国奮闘記

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  • サイズ 新書判/ページ数 198p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166601622
  • NDC分類 302.21
  • Cコード C0239

内容説明

ソウルの日本大使館で勤務した著者が、多くの韓国人との実際のディベートを紹介しつつ、新しい韓国像や日本との歴史観の違い、韓国社会の美点を分析。韓国側の主張を何でもきく「良心派」ではなく、過去のことを忘れようとする「嫌韓派」でもなく、正面から相互理解をめざすための知恵を示す書。安全保障、日本文化開放、日韓貿易、竹島や慰安婦問題など、韓国人の質問への回答も記載。

目次

第1章 新しい韓国、古い韓国
第2章 日本側の盲点
第3章 韓国側の盲点
第4章 韓国の実像
第5章 歴史とは何か
第6章 こう聞かれた、こう答えた
第7章 提言

著者等紹介

道上尚史[ミチガミヒサシ]
1958年大阪生れ。東京大学法学部卒業。外務省に入省、ハーバード大修士。アジア局、経済協力局、大臣官房、経済局、在ジュネーブ代表部、在韓国大使館で勤務。現在総合外交政策局国際科学協力室長。韓国内政に関する研究の他、「日本外交とAPEC」「WTO貿易自由化とサービス、文化、環境」「日韓過去史問題を解く4つの鍵」「東アジア協力と日本観」などの論文を発表
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おらひらお

3
2001年初版。あまり期待せずに手にした一冊ですが、韓国に関心がある人だけでなく、ない人にもお薦めできる一冊です。混迷を深める日韓関係ですが、それを日米関係に置き換えるなど、視点を変えることによって解決できそうなことも多くあることが指摘されています。佐藤優さんの本とは違った意味で役に立ちそうなものでした。2014/01/05

atamura

2
外交官として韓国に赴任した著者が日韓両国民による誤解、軋轢を分析した本。一方の国に肩入れした内容ではなく、両国民の感情的な反発や荒唐無稽な批判を戒め、史実の正しい理解と冷静な議論の重要性を説く。本書にも、従軍慰安婦問題に対する政府見解と関連事業、竹島領有権の根拠、対北支援施策などが掲載されている。著者の経験に基づく韓国人の特徴や両国の誤解とその原因分析、韓国の有識者との応答事例も勉強になる。韓国に「なんとなく」反発するくらいなら、本書を読んで、実り多き人生をどうぞ。それにしても立派な外交官がいるものだ。2012/07/01

sumi

1
2014年の感想に「出版されて10年以上経つのに何も変わっていない」とあるが、2018年になっても相変わらずの状態である。著者は現在、在釜山日本国総領事として韓国に再赴任。領事館の前には慰安婦像が座り、この状態をどうにか解決してほしいという日本政府の期待も著者の総領事就任にこめられているはずだ。2018/10/20

ひょ24

1
これは日本人も韓国人も読むべきだと思う。 お互いの考えをただ否定するだけでなくなぜそのような歴史観に至ったのかについての理解をする努力が必要だ。 この本が出版されてから10年以上たってるがあまり改善されてないようなのですこし寂しい気もする。2014/05/05

hnk

1
とっても面白かったです。私は本当に日韓関係の歴史に疎くて、基本的なキーワードにも解説がついているのがありがたかったです。良い話も悪い話も現実的な目線で描かれているのもとても勉強になりました。何より、外交官というのは本当にやりがいのあるお仕事なんだなあと。2012/08/23

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