内容説明
コラムは三十枚の内容を十枚に、十枚を三枚に、削りに削るから、用は足りるが語気が荒くなる、恐ろしい人だと思われるのは残念だと前回「誰か『戦前』を知らないか」では爆笑裡に戦前を彷彿とさせようと試みた。本書はその続きである。私有財産は盗みである、奪って公平に分配するのは正義であると、この百年私たちを支配した社会主義の消長を語って1時間ですませている。
目次
流行歌
オリンピックそのほか
就職難求人難
タイトル
花柳界
芸人
社会主義
奉公人
株式会社
井戸塀〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うりぼう
3
となると、1年は、36秒になります。1ヶ月は、3秒です。2001/08/12
ゆたか
2
山本夏彦の対談本を読むたびに、当意即妙な反応をする対話者の会話術に驚嘆する。2015/11/25
森
2
にこにこ文庫で借りて読む。結構過激なことをおっしゃってます。もう戦前とか戦後とか言う言葉もあまり使われなくなるのだろう。世俗的なことなど、戦後の社会主義者共産主義者たちの行ってきたこと…。2012/08/29
ミュンヘン
2
芸人は芸と体を売るもんだからシロウトを女房にしちゃいけなかったのに最近はごちゃ混ぜになっちまったから不幸が始まった、とか、現代への痛烈な批判(そしてそれは時に自分に向けられる)がめっぽう面白い。三部作の2作目。3作目「男女の仲」が楽しみ。2009/06/27
いわたん
1
この人の戦前の生活の話は生活感があって面白い。当時の生活実感が祖父母から聞いた話ともつながって興味深い。もっと長生きして欲しかった。2012/07/16