文春新書
テロリズムとは何か

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  • サイズ 新書判/ページ数 219p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166601240
  • NDC分類 316.4
  • Cコード C0231

内容説明

テロリズムは戦争である。心の戦争である。この戦争では、血が流れる負傷よりも、心に受けた傷の方が重大である。人質になった人、その家族、その人に関係する企業、そして社会の人々の心に、時空を超えて傷を残す。テロリストは見えない、テロリズムには戦線はない。敢えて言うならば、人の心が戦場である。テロリストは恐怖によって人の心を支配しようとする。ただ、この心という戦場でのテロリズムという戦争が二一世紀を迎えるにあたって、新たな段階へと進んでいることは確かである。本書では、そうしたテロリズムの変化と長い進化の歴史を描き出してみたいと思う。

目次

第1章 警告!テロリストが日本人を狙っている
第2章 テロリズムとは何か
第3章 テロリズムの歴史
第4章 テロリズムの兵法
第5章 目覚めよ、日本

著者等紹介

佐渡龍己[サドリュウキ]
1954年富山県生まれ。防衛大学校卒業。富山大学大学院修了。調査学校教官で陸上自衛隊を退職。在職中、在スリランカ日本大使館に勤務、テロリズム問題に取り組む。専門はリスク・マネジメントおよび危機管理。共訳に「国際的リスク・マネジメントと保険」などがある
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

林 一歩

26
賞味期限は過ぎているが、論点整理の一端にはなりそうだ。2015/02/04

佐島楓

23
ペルー日本大使館公邸占拠事件などを例に、テロリズムの本質に迫ったもの。このときの日本政府の認識が甘かったということ、結果的にテロリストの宣伝に協力してしまったことなど当時の事件がどのようなものだったかわかった。テロリズムは犯罪ではなく戦争、それも精神的にダメージを与える戦争なのだ、という著者。リスクマネジメントがなっていない日本で大規模テロがあったとき、果たして毅然と対応できるのだろうか。2014/04/22

そうたそ

20
★★★☆☆ 平和ボケな日本人が認識すべきテロリズムとは何たるかということ。今でも海外旅行に行った日本人がテロリストの標的になる事件がよく発生している。これが9.11以前に書かれたゆえ、多少の古さもあるが、テロ、テロリストなどといった文言でしか認識していなかったものを、今一度しっかりと理解するには最適な一刷。やや冗長に感じられた部分もあるが、コンパクトにまとまっていると思える一冊。2020/01/03

夜郎自大

6
自分の体験から来る危機感がにじみ出ているのだが、学者っぽい分析があったりして学問チックな論旨展開になっているので、一般人には全く頭に入ってこない。最終章も言っていることが基本的生活態度から国家体制について幅が広すぎて厚みがなく、多少宙に浮いている感じがある。残念な本だと思う。2020/05/05

perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇿🇦🇵🇸🇾🇪🇸🇾🇱🇧🇨🇺

5
2000年刊、つまり9.11テロ前に書かれている。著者は防衛大卒で陸自や在スリランカ大使館の勤務経験があり、テロリズム問題に携わっていた。テロについて起源から書き起こし、その確信が「恐怖」であること、及びテロとは犯罪ではなく「戦争」であると主張している。また戦争の形態を正規戦・ゲリラ戦・テロと分類し、その特異性についても歴史的事実を元に解説する。憲法改正を訴えることなく、現憲法下において出来る対応策もあげている…が、実際はご覧の通り。”テロとの戦い”に参戦した日本国民として”飯テロ”とはね…無恥では?2003/08/13

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