出版社内容情報
聖書、ギリシア神話から近代の名作・大作までワインとヒトにまつわる面白エピソードを紹介、ヨーロッパ文明史の源流をさがしあてる
内容説明
むずかしい、わからない、だから古典はつまらない。聖書、ギリシア神話、ドン・キホーテ?当然、昔、読んでいるはずだが…。アヤシイ記憶をたよりに、私たちはそう考えながら、読むのは明日、と先送りにしてはこなかったか。ところが古典解読のキーワードは意外や意外、私たちの身近なお酒「ワイン」の中にあったのだ!ワインという視点から古典の窓を覗いてみたら、ヨーロッパの時代も、言葉も芳しい文化の香りも、グラスの中からたちのぼってきた!オオオカ流、ワインのよみかた。
目次
大洪水のあと、ノアは酔っぱらった―『聖書』
ギリシアの神々はわがままだった―『イーリアス』『オデュッセイア』
生の根源はディオニュソス―『バッコスの信女』
ワインに溺れて滅んだローマ帝国(『アエネーアス』とホラティウス;『サテュリコン』)
ワインと聖杯伝説とイギリス人―『アーサー王の死』
愛はすべてを征服す(『カンタベリー物語』;『デカメロン』)
おいらはすっぱいキリスト教徒―『ドン・キホーテ』