• ポイントキャンペーン

文春新書
三遊亭円朝の明治

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 197p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166600533
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C0276

出版社内容情報

市井の「藝人」が文人貴顕と交わり、作った人情噺は修身の手本になった。一方で息子の廃嫡……。名人が迎えた文明開化と人生の悲哀

内容説明

『真景累ヶ淵』『怪談牡丹灯籠』『塩原多助一代記』等で知られる三遊亭円朝(天保10~明治33)は、江戸落語を集大成し、近代落語隆盛の道を拓いた名人として名高い。また、参禅し「無舌」の悟りを得たという逸話は、鏑木清方作の肖像画と相俟って清雅高潔の印象を残している。しかし、それは実際の円朝なのだろうか。江戸から東京へ、「御一新」に同化していく芸人の、したたかな生き方と、その裏の家庭の悲哀、そして新時代に舌耕の芸が果した役割を活写する。

目次

1 江戸の人気者
2 歴史転換の観察者
3 禅と山岡鉄舟
4 不肖の倅
5 幽霊との訣別
6 晩年
7 門弟円遊