ルポ 誰が国語力を殺すのか

個数:
電子版価格
¥1,700
  • 電書あり

ルポ 誰が国語力を殺すのか

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月19日 08時49分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 336p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163915753
  • NDC分類 810.4
  • Cコード C0095

出版社内容情報

『ごんぎつね』の読めない小学生、反省文の書けない高校生……
子供たちの言葉を奪う社会の病理と
国語力再生の最前線を描く渾身のルポ!

〈バカの壁〉はここから始まっていたか。子供たちの国語力をめぐる実情から、日本社会の根底に横たわる問題まで掘り起こした必読の書。
ーー養老孟司

注意報ではなく警報レベルだ。子供たちの現状に絶句した。本書の処方箋を、必要なところに届けること。それがこの国の急務であり、希望の道筋となるだろう。
ーー俵万智

・オノマトペでしか自分の罪を説明できない少年たち
・交際相手に恐喝されても被害を認識できない女子生徒
・不登校児たちの〈言葉を取り戻す〉フリースクールの挑戦
・文庫まるごと一冊の精読で画期的な成果をあげる全人的な教育
・〈答えのない問い〉が他者への想像力を鍛える「哲学対話」……etc.

「文春オンライン」200万PV突破の衝撃ルポ「熊本県インスタいじめ自殺事件」を含む、現代のリアルと再生への道筋に迫った瞠目のノンフィクション!

今、子供たちを救えるか? 未来への試金石となる全日本人必読の書

内容説明

子供たちの言葉を奪う社会の病理と国語力再生の最前線を描く渾身のルポ!

目次

序章 『ごんぎつね』の読めない小学生たち
第1章 誰が殺されているのか―格差と国語力
第2章 学校が殺したのか―教育崩壊
第3章 ネットが悪いのか―SNS言語の侵略
第4章 一九万人の不登校児を救え―フリースクールでの再生
第5章 ゲーム世界から子供を奪還する―ネット依存からの脱却
第6章 非行少年の心に色彩を与える―少年院の言語回復プログラム
第7章 小学校はいかに子供を救うのか―国語力育成の最前線1
第8章 中学校はいかに子供を救うのか―国語力育成の最前線2
終章 コロナ後の格差と感情労働

著者等紹介

石井光太[イシイコウタ]
1977年東京生まれ。作家。国内外の貧困、災害、事件などをテーマに取材・執筆活動をおこなう。2021年『こどもホスピスの奇跡 短い人生の「最期」をつくる』で新潮ドキュメント賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

232
国語力低下の一例として、冒頭で、信じられない誤読や貧困な語彙による生徒間の会話が示されるが、その現実に鬱々とした気持ちになる。国語力は、単に読解力の問題ではなく「考える、感じる、想像する、表現する」という人間力の基礎である。それを殺すのは誰なのかを求めて、学校、家庭、SNS、ゲームなどを辿る旅である。国語力のカースト制度が、社会全体の分断・格差によって生まれたのは明らかである。巻末に国語力育成に取組む好事例が紹介されるが、冒頭の惨状の紹介は公立校で、先進事例は私立校という事実が、格差を象徴していて悲しい。2022/08/22

けんとまん1007

176
数年前から、感じ考えていたことを、裏付けてもらった感じがする。自分の考えとして、何よりも国語と数学(算数)が大事だというのがある。そこに書かれている文章や、お互いの会話の意味こそ大切で、そこがあやふやだと、どうしようもない。その危機感は、今の自分の周囲に溢れている。一つのフレーズ、一つの言葉にこだわり、考え抜くことから始めないといけないと思う。そのためには、流行りの言葉に飛びつかず、自分の言葉で語ること。2022/10/06

breguet4194q

173
毎度、著者の説得力は強烈だなと実感します。縁の深浅に関わらず、中学生以下の子供たちと接することがある方、ぜひ序章(前文)だけでも読んだ方がいいと思います。今の子供たちの考え方、取り巻く環境、見据える将来など、様々考えさせられます。こんな子供にしてしまった大人世代の責任は、非常に大きい。しかも自覚が足らなさすぎる。著者は、すべての学問のベースは、国語力であることを痛切に訴え、警鐘を鳴らしてます。当たり前の事ですが、看過し過ぎると、日本のアイデンティティが、いつか消えて失くなるのではないかと心配になります。2022/12/07

読特

173
読み解く、思い描く、表す、そして感じる。国語に求められる力。足りなければ生きずらい。些細なことで争いになる。被害を受けても自覚できない。優れた教育は人生を豊かにする。2000年頃から低下しているという子供たちの国語力。確信があり真理に導く展開ではない。著者も答えがわかっているわけではないようだ。「学校現場」「ゆとり教育」「ネットいじめ」「ゲーム依存」「不登校」「少年院」「先端教育」。様々な取材を通してヒントを探っていく。国語力は生きる力。書く、打つ、話す、そして、心の中での呟きも言葉を選ぶことを意識する。2022/11/01

kinkin

170
今の子供達の国語力をいじめや暴力、登校拒否、ゲーム依存などから読み解いてゆく本。読んでみてへーそうなんだと感じたことはあった。しかし国語力が低下している背景には、今の政治や会社、報道なども大いにあると思う。政治家のそれも大臣たちが国会の答弁で「記憶にありません」や「いいえ存じません」みたいなそれこそ国語力の低下したレベルしかないのだから。会社は新入社員に対してマニュアル漬けにしている。テレビやCMにもそんな要因があるのではないか。読んでいてなんだか不快な気持ちになった。図書館本 2022/10/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19954408
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。