夜に星を放つ

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夜に星を放つ

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  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163915418
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。

コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人との関係、30歳を前に早世した双子の妹の彼氏との交流を通して、人が人と別れることの哀しみを描く「真夜中のアボカド」。学校でいじめを受けている女子中学生と亡くなった母親の幽霊との奇妙な同居生活を描く「真珠星スピカ」、父の再婚相手との微妙な溝を埋められない小学生の寄る辺なさを描く「星の随に」など、人の心の揺らぎが輝きを放つ五編。

内容説明

もう何も失いたくない。でも私は、また人と関わりたいと思った。心の揺らぎが輝きを放つ短編集、著者の真骨頂五編。

著者等紹介

窪美澄[クボミスミ]
1965年東京都生まれ。2009年「ミクマリ」で女による女のためのR‐18文学賞大賞を受賞。受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』が、本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10第1位、2011年本屋大賞第2位に選ばれる。また同年、同書で山本周五郎賞を受賞。12年『晴天の迷いクジラ』で山田風太郎賞、19年『トリニティ』で織田作之助賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さてさて

883
“星は光を放ちますが、当然ながら同時に影も生まれます”と語る窪さん。この作品では、姉妹、妻子、そして母親というかけがえのない存在をそれぞれの理由の中に失い、それによって致命的に傷つきもした主人公達が、新しい環境の中でそれぞれに新しい人達との繋がりを通じて新しい人生への一歩を踏み出す様が描かれていました。そしてそんな彼らを見守るように天上の空に輝く星、星座の姿が印象深く描かれるこの作品。新しい人生に歩み出す人達の姿をそれぞれに見る極めて読後感の良い結末の中に、窪さんの優しい眼差しを感じた印象深い作品でした。2022/07/23

starbro

867
第167回直木三十五賞候補作3作目(3/5)、窪 美澄は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 家族の喪失と星に纏わる短編集、直木賞候補作になるだけあって、どの作品もクオリティが高いですが、オススメは『真夜中のアボカド』&『真珠星スピカ』となります。 本作読了後も、今回の直木賞予想はステイ(本作、〇対抗)です。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639154182022/06/19

パトラッシュ

866
暴力と悲惨さでヒリヒリさせる『朔に満ちる』や『朱より赤く』などの長編に比べ、少年少女の苦さと希望の交錯するエピソードを描く作品集は異色だが、心に傷を負った人の模索というテーマで統一されている。大切なものを失った過去を持つ登場人物は生きにくさに苦労しながら、西洋の星座絡みの伝説が典拠となる展開で再生への手がかりをつかむ。欠落が満たされるとは思えない場合もあるが、夜空に輝く星のように人生の重要な転換点を見つけるのだ。特に「真珠星スピカ」と「星の随に」は、母を失った子の心情と物語がうまく融合し読み応えがあった。2022/08/17

bunmei

776
大切な人を失った立場の違う5人を、星をモチーフに描いた短編集。コロナ禍の時代を背景に、自分の生き方に息詰まりを感じながらも、「どのように振舞うべきか?どのように生きるべきか?」と自問自答を繰り返し、必死に自分の居場所や心通わす人を模索していく主人公達。最終的な結末はほんの少し光を灯し、読者に委ねられて綴られてはいない分、今後の主人公達の幸せを、祈らずにはいられない。これまでの窪作品の様な、男女の赤裸々なドロッとした感情の作品とはひと味違い、主人公達の切ない心の葛藤や揺らぎが、写し出されてくる作品である。2022/08/08

うっちー

720
祝直木賞です。この本もですが、窪さんの実績が評価されたのでしょう。2022/07/22

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