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小隊

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  • サイズ 46判/ページ数 157p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163913384
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

元自衛官の新鋭作家が、日本人のいまだ知らない「戦場」のリアルを描き切った衝撃作。
北海道にロシア軍が上陸、日本は第二次大戦後初の「地上戦」を経験することになった。自衛隊の3尉・安達は、自らの小隊を率い、静かに忍び寄ってくるロシア軍と対峙する。そして、ついに戦端が開かれた――。

内容説明

戦場は釧路だ!元自衛官の作家が克明に描くロシア軍との戦闘。第164回芥川賞候補作。

著者等紹介

砂川文次[スナカワブンジ]
1990年大阪府生まれ。自衛官を経て地方公務員。2016年、「市街戦」で第一二一回文學界新人賞を受賞。2018年、「戦場のレビヤタン」で第一六〇回芥川賞候補、2020年、「小隊」で第一六四回芥川賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

242
3月の一作目は、第164回芥川賞候補作 既読5/5、漸くコンプリートです。砂川 文次は、2年前の芥川賞候補作『戦場のレビヤタン』に続いて2作目でした。元自衛隊員の作家と言えば、浅田次郎が真っ先に思い浮かびますが、著者は真逆な感じで、いかにも自衛隊のリアルを描く作家です。本書は、最期にサプライズがあったら、芥川賞受賞だったのかも知れません。 2021/03/01

散文の詞

170
ロシア軍と北海道で「地上戦」をする自衛隊。 現実味は薄いのですが、実際にはあるとすれば、こんな感じなんでしょうか。 あまりの極端すぎますけど、職場等に置き換えてもそれなりに起こりうるような話なんだと思います。 もっと悲惨であるべきような気もします。更にこの続きも読んでみたい気もします。 ただ、個人的には、あまり興味がわかない内容でした。 2021/07/20

モルク

134
北海道にロシア軍が上陸してきた…元自衛官の筆者がその攻防の世界を描く。2020年芥川賞候補作。ロシア軍のウクライナ侵攻があり、北海道にロシア軍がというのもあり得ないことではない。前半は自衛隊の専門用語もあり読みづらかったが、ロシア軍駐留ぐらいに思っていた(願っていた)ところから、いざ攻撃が始まるとそのリアルな描写に息をつけない。それにしても遅すぎる情報、何も決められない国、選挙や順序を優先する政府、やたら反対する野党、米軍が助けてくれるしどうせ戦うのは自衛隊と思っている国民…もし有事になったらどうなる?2022/07/31

ケンイチミズバ

124
避難しない困った人たち。情報がなく実戦が始まる実感もない。10日風呂に入ってない、コーラが飲みたい、ゲームしたい。ブリーフィング中も雑念だらけ。が、火蓋が切られると覚え込んだ身体が動く。第一波を撃退し本部でみな顔つきが変わったと褒められる。が、その時点では意味がわかっていない。空爆を生き残った者たちの考え方の違いでバラバラになるが彼を動かした義務感は普通の会社員にも通じるものだ。倒産や破綻の責任があるが知らん顔をして去る者もいる。そもそも末端の社員に上からの情報はほとんど下りてこないし、来てもギリギリ。2021/02/22

buchipanda3

117
小説の主人公は戦場に置かれた小隊を率いる安達3尉。当人も周りも誰も本当の戦闘なんてやったことがないという状況の中、最前線で敵と実際に交戦するという現実に向かう姿が描かれている。冒頭はまだ敵の姿が見えないことから緊張感が宙ぶらりんな感じ。安達自身もTVゲームがしたいとか冗談か本音か微妙な心理状態。やがてそこから一変、激しい接近戦の世界へ。恐怖と緊張と発奮が錯綜する。その中でも嗅覚や聴覚の描写がリアルに感じられた。安達は自身の原動力は義務だと言う。最後は超現実的な現場と日常社会とのずれの描き方が印象的だった。2021/01/18

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