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  • サイズ 46判/ページ数 352p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163912455
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

【昭和29年、大阪を襲う連続猟奇殺人】
デビュー作『へぼ侍』が松本清張賞、
日本歴史時代作家協会賞新人賞の二冠!

実在した「大阪市警視庁」を舞台に新鋭が放つ
戦後史×警察サスペンス


【あらすじ】
昭和29年、大阪城付近で政治家秘書が
頭に麻袋を巻かれた刺殺体となって見つかる。

大阪市警視庁が騒然とするなか、
若手の新城は初めての殺人事件捜査に意気込むが、
上層部の思惑により国警から派遣された警察官僚の守屋と組むはめに。

帝大卒のエリートなのに聞き込みもできない守屋に、
中卒叩き上げの新城は厄介者を押し付けられたといら立ちを募らせる――。


担当編集者より
デビュー作『へぼ侍』で西南戦争をフレッシュに描いた松本清張賞作家・坂上泉さんの待望の第二作はなんと戦後の大阪を舞台にした警察小説。
戦後大阪の街の様子が人々の風俗、言葉までリアリティたっぷりに描かれ、叩き上げとエリートの刑事バディものとして最高に面白いです。
そして、時代の影で忘れられていた事実を骨太なエンタメとして昇華させたスケールの大きさ。ぜひご注目ください!


目次
第一章 真空地帯
第二章 合同捜査
第三章 八百八橋
第四章 罪証隠滅
第五章 赤い夕日
最終章 王道楽土

内容説明

昭和29年、大阪城付近で政治家秘書が頭を麻袋で覆われた刺殺体となって見つかる。大阪市警視庁が騒然とするなか、若手の新城は初めての殺人事件捜査に意気込むが、上層部の思惑により国警から派遣された警察官僚の守屋と組みはめに。帝大卒のエリートなのに聞き込みもできない守屋に、中卒叩き上げの新城は厄介者を押し付けられたと苛立ちを募らせるが―。はぐれ者バディVS猟奇殺人犯、戦後大阪の「闇」を圧倒的リアリティで描き切る傑作長篇。

著者等紹介

坂上泉[サカガミイズミ]
1990年、兵庫県生まれ。東京大学文学部日本史学研究室で近代史を専攻。2019年、「明治大阪へぼ侍 西南戦役遊撃壮兵実記」で第二十六回松本清張賞を受賞。同作を改題したデビュー作『へぼ侍』で第九回日本歴史時代作家協会賞新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

370
第164回直木賞候補作ということで読みました。(既読4/6)坂上 泉、初読です。戦後の数年間だけ実在した「大阪市警視庁」を舞台にした警察小説、エンタメとしては十分面白いですが、直木賞受賞までの勢いは感じられませんでした。 次回作にも期待です。 https://books.bunshun.jp/articles/-/6030?ud_book2021/04/21

しんたろー

287
坂上泉さん初読み。昭和29年の大阪を舞台に浪速っ子の新米刑事・新城が、東京から来た帝大出キャリア警部補・守屋と連続殺人事件に臨む…所謂「バディもの」だが二人のバックグラウンドが随所に盛り込んであるので、素直に感情移入できる。戦後の混乱から復興で揺れる大阪のエネルギッシュな世相が、行間からキツイ匂いが漂うようで面白い。過渡期の警察が混乱している様や戦中の満州での描写も丁寧に描かれていて目に浮かぶよう。ミステリとしての驚愕度は高くないが、程よい重厚さがある良質なエンタメに仕上げていて次作も楽しみな才能に脱帽。2020/11/23

パトラッシュ

259
国家地方警察のエリートと大阪市警視庁の地回り刑事がコンビを組み、警視庁があった混乱期の大阪を駆け回る設定が面白い。刑事も悪役も関係者も過去を抱えて必死に生きようとする熱量と迫力がある。説明的な面も残るが、エンタメとしては高い水準の達成をみせている。ただ著者の生まれる前が舞台なので資料を調べて書いたなという部分があり、満州絡みの復讐が動機なのは松本清張作品との類似点を感じた。また作中に登場する新聞記者の黒井と柴田は、明らかに黒田清と司馬遼太郎がモデル。この2人が誰だかわかるかと、作者が謎かけしているようだ。2021/05/13

いつでも母さん

210
いや~面白かったです!終戦後の大阪が舞台。大阪市警視庁・新城が組むのは国警から派遣された警察官僚・守屋。そこにあるのは時代の『闇』だが会話はさすが関西、テンポよくドンドン引き込まれていく。逃げられてしまうのかとやきもきする私の気持ちに大阪市警視庁の意地を見た。新城のその後も見てみたい。守屋が絡むと尚嬉しい。2020/09/25

みっちゃん

201
昭和29年、大阪。遺体の頭部が麻袋で覆われるという連続猟奇殺人事件。実は事件の犯人、動機、構図は早いうちから察しがつくようになっている。凄いな、と思ったのは敗戦後の混乱の中で何としても生き抜こうとする、逞しくしたたかな庶民の息遣いが身近に感じられるような文章。そしてひいては平和で穏やかな人々の暮らしを滅茶苦茶にしてしまう戦争の理不尽さも心に刻まれる。特に心に屈託を抱え、斜に構えた態度ばかりだが、警察官としての正義を全うしようとする新米刑事の新城がとても魅力的。彼にはまた会ってみたい気がする。2021/01/12

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