無敗の男―中村喜四郎全告白

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無敗の男―中村喜四郎全告白

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  • サイズ 46判/ページ数 335p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163911182
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

自民党のプリンスはなぜ逮捕されたのか。小沢一郎が党を分裂させた本当の理由は何か。――「完全黙秘」の男がついにすべてを語った!

内容説明

ゼネコン汚職で逮捕されるが「完全黙秘」をつらぬき検事をして「男の中の男」と言わしめた伝説の男。ムショ帰り後も当選を続け、今も現役の「選挙の鬼」が25年の沈黙を破ってついにすべてを語った!

目次

第1章 選挙の申し子(十歳の出馬宣言;大学時代に出会った小沢一郎 ほか)
第2章 成り上がりのプリンス(有権者に配った「魔法の鏡」;「ロッキード選挙」で初当選 ほか)
第3章 完全黙秘とサバイバル(喜四郎はなぜ逮捕されたのか;完全黙秘 ほか)
第4章 父帰る(信心の在り処;語られてこなかった妻と子の物語 ほか)
最終章 メーク・ナカムラ・グレート・アゲイン(小泉、小沢との再会;喜四郎はなぜ強いのか ほか)

著者等紹介

常井健一[トコイケンイチ]
ノンフィクションライター。1979年茨城県生まれ。ライブドア、朝日新聞出版を経て、オーストラリア国立大学に客員研究員として留学。帰国後、フリーに。2017年、「小泉純一郎独白録」(文藝春秋2016年1月号)で第23回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

101
政治家 中村喜四郎の物語である。 選挙に無敗の昭和の政治家の雰囲気が満載で面白い。 やや中村視点が 強すぎるが、骨太さが 心地良い。政治家のプライドと暗闘が 今の時代に蘇る…そんなノンフィクションだった。2021/09/10

Willie the Wildcat

65
党県連や派閥とも疎遠。結果、組織に依存せず、徹底したバイク・個別訪問を貫く泥臭い姿勢。師と同じく実刑判決&出所後も衆院選一本での無敗継続は、確かに築き上げた地元との信頼の大きさを語る。一方、実刑判決”前後の転機。前者が1972年の同期・上田選挙支援、後者が拘留中の妻が送付した写真。糧としたのは共通も、その後の精神的な±の方向性が差異。但し、長男との”和解”は救いかと推察。「YK」との宴も空砲となる政治戦略。著者同様、国家論は見えない。国家vs.地元に加えて、”数”の政治の見えざる障壁を感じざるを得ない。2020/10/28

hatayan

54
かつては総理を嘱望されるも、汚職で逮捕され自民党からは離党。国会で質問せず公共事業の利益誘導には熱心だが、40年間選挙には負けたことがない政治家・中村喜四郎の評伝。カネやコネに恵まれなかった境遇をバネに千日回峰行の僧侶のごとく毎週末を選挙活動に費やし、支持者に真摯に向き合い強固な地盤を構築。師匠の田中角栄に重ねるように、地元の人々の心に鬱積した怒りや恨みが中村を国会に押し上げ続けたと著者は総括。今の安倍一強の体制に中村が批判的で政界再編を画策しているとされますが、流れを変えるのは難しいとも著者は記します。2020/07/14

kawa

43
政界で「建設族のプリンス」と脚光を浴びながら、小沢一郎との政治闘争に敗れ、塀の向こうに堕ちた中村喜四郎氏をドキュメント。選挙14連勝と無類の強さをほこる選挙屋の実態、若くして政権与党の幹部への成り上がりと転落、完黙を貫いた検察との対決とサバイバル、そして復活等々。ジェット・コースターの如き氏の政治家人生の読みどころが満載。最終章での氏の見識と著者の分析もなるほどと思う。一読して氏に対するリスペクト度が高まるわけではないが、日本の政治の断面を知る意味では手に取って良かったと言える一冊。2020/05/06

gtn

31
有力者やボスとのつながりより、有権者一人一人とのマンツーマンの絆の方が強いという中村喜四郎の哲学は全面的に正しい。その実践として、本人自身が徹底的に戸別訪問を行う。その地道な活動は、表面的には全く目立たない。だからこそ、選挙結果の圧勝にマスコミや世間はあっと驚く。政治で一番大事なのは選挙活動だと嘯く中村。それを著者は、中村が民の力によって権力の横暴を阻止したいと願う表れだと肯定的に捉えているが、何か別の私憤、もっと言えば私怨が中村を動かしているように思えてならない。2020/04/02

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