ゲノムが語る人類全史

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ゲノムが語る人類全史

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  • サイズ B6判/ページ数 448p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163907741
  • NDC分類 469
  • Cコード C0098

出版社内容情報

私たちと性交した未知の人類集団。農耕の起源を明かす突然変異。考古学ではわからなかった人類の歴史は、全て遺伝子に刻まれていた!

内容説明

考古学ではわからなかった「世界史」の最先端。ヒトゲノム計画以降、急速な進化を遂げたDNA解読技術によって、私たちは数万年前の人類のゲノムも抽出・分析できるようになった。それにより、遺骨や遺跡の存在が不可欠だった従来の歴史学は一変。ゲノムの痕跡を辿ることで、骨さえ見つかっていない太古の人類から現在の私たちへと繋がる、祖先の知られざる物語が解き明かされた―。科学者が書き換えたサピエンス20万年の歴史。

目次

人類の歴史はDNAに刻まれている
第1部 人類の誕生から繁栄まで(ネアンデルタール人との交配;農業革命と突然変異;近親相姦の中世史)
第2部 世界はどこに向かうのか?(人種が消滅する日;遺伝学は病気を根絶できるか?;犯罪遺伝子プロジェクト;ホモ・サピエンスの未来)

著者等紹介

ラザフォード,アダム[ラザフォード,アダム] [Rutherford,Adam]
進化遺伝学者。サイエンス・ライター。医学を学ぶため、チャールズ・ダーウィンが『種の起原』を初めて発表したことでも知られるロンドン大学ユニバーシティ・カレッジに通い、遺伝学と出会う。小児の遺伝性失明について研究し、同大学で博士号を取得。イギリス人の父とインド人の母との間に生まれたことから、「遺伝と人種」の問題などにも関心を持ち、以後は科学誌『ネイチャー』の編集者を10年務めるなど、メディアを通じて最先端の遺伝学を広く伝えている。『ガーディアン』紙の常連寄稿者であり、BBCラジオでは司会者も務める。また科学ドキュメンタリーの製作者や、啓蒙書(『生命創造―起源と未来』)の著者としても知られる

垂水雄二[タルミユウジ]
翻訳家。科学ジャーナリスト。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。生物学、進化論翻訳の第一人者として知られる。訳書の他、著書多数

篠田謙一[シノダケンイチ]
国立科学博物館人類研究部長。京都大学理学部卒業後、佐賀医科大学助教授を経て、2003年に人類第一研究室長として国立科学博物館に。専門は自然人類学(分子人類学)。古代人の人骨試料などに残っているミトコンドリアDNAを分析して、過去における集団の移動や拡散、あるいはその起源について研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

29
実に堅実な内容だった。ゲノム研究であろうと、万能なはずもない。過度な期待も、早計な失望も無用。何と言っても学なのであり、分かったことも少なからずだが、分からないことも山ほどあるのだ。読めば読むほど、ゲノム研究から見えるものへの期待と、過大な期待への戒めを感じた。  本書の末尾に、篠田謙一氏の日本に焦点を置いた説明が載っていて理解に資する。ただ、同じ同時に、篠田謙一氏は欧米に比べ、日本のゲノム研究の体制の遅まきぶりや弱体ぶりをも強調されていた。 2018/01/03

スー

21
140我々の中にはネアンデルタール人とデニソワ人の遺伝子が残っている。先にアフリカを出てヨーロッパに住んでいたネアンデルタール人とデニソワ人に我々の祖先は出会い交配した、ひとりふたりではなく集団での交配でどういう状況で起きたかは不明だが確実に我々の中に遺伝子を残した。少し読みずらい本でしたが遺伝子の旅を感じる事ができました。ネアンデルタール人とデニソワ人が我々にどんな影響を及ぼしたかを知りたかったけどあんまりその部分はなく残念でした。しかし遺伝的には人種間の違いは少なく親の成長した環境やタバコが子に影響を2020/10/11

わたなべよしお

12
まずは、翻訳がひどい。同じ翻訳家の本を読んだことがあるから、大丈夫と思っていたが、僕には意味の取れない文章がたくさんあった。いずれも7500年以上前の人骨といいながら、次の段落で、そのうちの一人は5000年前の農婦などという記述もあり、どうなってるのか、と首をかしげた。後半、少し読めるようになった。まぁ、ゲノム学の現状が幻想を抱かず、正直に書かれてあって、こんなものだろうなと、私も正直にそう思った。2017/12/31

マーブル

7
ゲノムの解析により、人類の歴史を見る目は大きく変わった。骨や遺物、埋まっていた地面の当時の環境の類推と言ったおぼろげな、蜘蛛の糸を手繰るような研究の積み上げから、ゲノムに残された痕跡から膨大な情報を得ることができるようなになった。  人類がどこで発祥し、いつ頃どこへ移動し、どんな風に交雑を行い、そして世界各地に広がって、今の形になったのか。  これまでの定説を裏付ける結果も出れば、定説を覆す場合もある。思ってもみなかった事実もそこには書き記されている。2019/09/23

あんこ

6
面白くないこともないんだけど、文章がまわりくどく、非常にわかりずらく読みにくかった。2018/06/17

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