笑いのカイブツ

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163905631
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

人間関係が極度に不得手ゆえに孤独な青春を送る青年は、狂気に等しい熱情で「お笑い」を生み出しはじめる。魂震える傑作!cakes連載で大反響を呼び、出版社からの書籍化希望が殺到した青春私小説の傑作!

人間関係が極度に不得手のため、孤独な日々を送る青年は、「お笑い」に生きることを決意する。

青春のすべてをテレビや雑誌の投稿企画に費やし、ネタ出しはどんどん加速。ついには日に2000本のボケを作るようになり、深夜ラジオでは広く知られる「伝説のハガキ職人」になるが――。



人間の価値は、人間からはみ出した回数で決まる。

僕が人間であることをはみ出したのは、 それが初めてだった。

僕が人間をはみ出した時、カイブツが生まれた瞬間――



1章 ケータイ大喜利レジェンドになるか死ぬか

2章 砂嵐のハガキ職人

3章 原子爆弾の恋

4章 燃え盛る屍

5章 堕落者落語

6章 死にたい夜を越えていく



その男、あまりにおもしろく、あまりに不器用。他を圧倒する質と量、そして?人間関係不得意?で知られる伝説のハガキ職人・ツチヤタカユキ、27歳、童貞、無職。



「僕は今、笑いに一番近い場所にいる。ここで死なせてくれ」



その孤独にして熱狂的な道行きが、いま紐解かれる。



ツチヤタカユキ(つちや たかゆき)

昭和63年3月20日生まれ。大阪市出身。高卒。

3組の芸人の構成作家と、私小説連載を経て、現在に至る。

ツチヤ タカユキ[ツチヤ タカユキ]

内容説明

人間の価値は人間からはみ出した回数で決まる。僕が人間であることをはみ出したのは、それが初めてだった。僕が人間をはみ出した瞬間、笑いのカイブツが生まれた時―他を圧倒する質と量、そして“人間関係不得意”で知られる伝説のハガキ職人・ツチヤタカユキ、27歳、童貞、無職。その熱狂的な道行きが、いま紐解かれる。「ケータイ大喜利」でレジェンドの称号を獲得。「オールナイトニッポン」「伊集院光 深夜の馬鹿力」「バカサイ」「ファミ通」「週刊少年ジャンプ」など数々の雑誌やラジオで、圧倒的な採用回数を誇るようになるが―。伝説のハガキ職人による青春私小説。

著者等紹介

ツチヤタカユキ[ツチヤタカユキ]
1988年3月20日生まれ。大阪市出身。高卒。三組の芸人の構成作家、私小説連載を経て、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

111
レビューになるのかどうか・・この本の全てを私の中で噛み砕くことは出来ないのだ。感性が違うと言ってしまえばそれまでなのだが、それでも第4章のラスト2ページにはグッと来た。そしてこの母を思うと泣けた。ちょっと『火花』が浮かんだがこちらが強烈!まさしくカイブツなのだ。ただ、死ぬ・死にたいが多すぎなのには言葉が無い。この人はこの世界で生きるのは辛かろうな。カイブツにこの世界はズレているのだから・・いつか再読できる日が私に来るだろうかー痛すぎる。2017/03/15

アマニョッキ

55
伝説のハガキ職人ツチヤタカユキの私小説。お笑いにかけてきた人生は分かるし、生きづらさを抱えてもがいている姿には共感もする。でも、「俺こんなに頑張ってやってきたんやで!なんで分かってくれへんねん?みんなどこに目つけてるん?時代が俺に追い付いてないだけやんか!」ってずーっと叫ばれているような気もして、なんともつらいところ。ただ、お母さんとのエピソードを聞いただけでツチヤさんが本物のカイブツではないことが分かる。笑いのカイブツ。またいつかメディアで会えるといいな。2017/10/08

優希

52
著者の自伝的小説。お笑いに取り憑かれ、命を削るが如くネタやボケを考えるのが理解できません。妄想なのか現実なのかの境界線が曖昧に感じました。2021/02/14

西

52
痛々しい、そして面白い。表現などは稚拙かもしれない、でもツチヤさんの想い、とてつもない絶望や怒りが感じられて、読むのを止められなかった。こんなことを書くと、ツチヤさんには怒られるかもしれない、お前に何が分かるんだって。彼ほどの絶望を感じたことはないけど、彼ほど努力してないけど、彼ほど一つの事に情熱をかけていないけど、だからこそ惹かれたし共感したのかもしれない。ある種の憧れかも。この人の魂の叫びだからこそ、響くのだと思う2017/03/25

おかむら

41
伝説のハガキ職人の私小説。私小説を書くにはまだ若すぎて、なんつーか、ストイックな俺アナーキーな俺に酔ってる感。お笑いに真摯な姿勢ってあんまり知りたくないなー。裏の努力は見せられるとマイナス。2017/08/08

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