王朝小遊記

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  • サイズ B6判/ページ数 308p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163900513
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

後一条天皇の御世、藤原道長のライバルのもとに参集した世のはずれ者達。没落貴族、市井の物売女らが鬼よりも悪辣な敵に立ち向かう。

ときは万寿二年(1025年)、平安時代の爛熟期。物売女、没落貴族、主をうしなった女房、貴族の不良少年、太宰府がえりの元勇将は腐った世をはかなんでいます。ひょんな縁で時の実力者・藤原実資の邸宅・小野宮第に集まった彼らは人喰い鬼よりも怖い敵に力を合わせて対峙することに――。ベテランの筆がさえる軽快かつ哀切な平安朝小説の誕生です。

内容説明

万寿二年(一〇二五年)、人喰い鬼の出没する京の都。出世抗争に明け暮れ贅沢にも飽いた宮廷をしりめに、物売女、博学爺さん、貴族の元女房、不良少年、貧民窟の用心棒が結束した。時代小説の名手がおくる根無し草たちのサバイバル譚。縁もゆかりもない老若男女に白羽の矢!?千年前に繰り広げられた闘いと愛の物語。

著者等紹介

諸田玲子[モロタレイコ]
1954年、静岡県生まれ。上智大学文学部英文科卒業。外資系企業勤務ののち、向田邦子ドラマのノベライズや翻訳を経て、小説執筆を開始する。96年『眩惑』でデビュー。2003年『其の一日』で第二十四回吉川英治文学新人賞、07年『奸婦にあらず』で第二十六回新田次郎文学賞、一二年『四十八人目の忠臣』で第一回歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BlueBerry

59
敢えて言うなら平安時代の桃太郎みたいな感じ。ラストもあっけなく終わってしまうのがちょっと物足りない感じでした。序盤○中盤○ラスト△2014/05/21

宇宙猫

24
挫折。二章まで読んだけど、まだ人物紹介の半分。正直つまらない。2017/07/26

まる

22
平安の話で陰陽師が絡まず雅でもない小説は初めてかもしれません。それぞれバラバラだった人たちが最終章で一緒になったのにちょっと感動してしまいました。皆さんの感想を読むとあまり評価は高くないようですが、私は好きでした。2014/06/16

keiトモニ

21
平安期大王朝絵巻でありました。小麿坊ちゃま、大学寮の勉強会なんかサボって、狼藉悪童集団大蛇党にそのまま残って活躍すればいいものを…。それにしても、昨年40を過ぎた女の一人暮らしのシコンこと紫紺内侍殿。お暮しに割にはお元気で…“底知れぬ恐怖があった。両手で乳房を押え、太股をすり合わせてくるべき時を待つ。…貴公子は現れなかった”ってね。そりゃ無理ってもんですよ。しかし四十路ならではの凄い色香を発揮ですね。平広方は何平方米と読み違う…。爺さんの“ともあれシコンのためにも鬼退治をせにゃ…”に光。後日譚不要かと…。2015/06/06

田中寛一

19
平安朝時代といえばすぐにきらびやかな世界を思い浮かべるが、この作品はその「常識」を覆してくれ楽しめた。当時の都や都に住む人々の姿、疫病、貧困、飢え、出世のための術策、祈祷・呪い、悪鬼に命を奪われるなど描き出していた。7つほどの短編が繋がっていき孤独な生活者たちが生きる希望を見出していく。「死ぬのはいつでもできる。辛いことや苦しいことや楽しいことをたくさん味わって死ねばいいじゃないか。こちらからはいつでもあっちに行けるんだから」。平安時代の小説ももっと増えてもらいたいですね。2015/04/06

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