内容説明
きっかけはツイッターでのそんなつぶやき。「くじけないで」「君は一人じゃない」「まけないで」…あふれかえる前向きなことばからちょっと引き算したら、新しい景色が見えてきた。後ろ向きのまま前へ進む、新感覚詩集。
目次
くじけな
夢をあきらめな
君は一人じゃな
小さいことにくよくよする
あしたがある
一生一緒に
まけないて
もう君を離さな
君はそのままでい
愛がすべ〔ほか〕
著者等紹介
枡野浩一[マスノコウイチ]
1968年東京生まれ。歌人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
98
桝野さんの詩集。かなり共感できる内容。くじけてばかりで、前向きになれず、くよくよする私のような人にうってつけの内容だった。気持ちを高めてくれる自己啓発書を皮肉った内容が本当に面白い。震災が起こって途中で詩のトーンが微妙に変化するところが興味深い。ここに桝野さんの表現者としての誠実さを感じた。2014/07/06
tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。
86
☆5.0 1篇=140字以内。枡野浩一さんのツイッター詩集です。 Twitterを贖うに140文字をもってなせ。 2021/03/30
ゆにこ
68
挫けるな、諦めるな、頑張れと言われ続けるとしんどい時もある。他の詩も言葉遊びが面白かった。2016/10/01
ダリヤ
33
ときどきやってくる、負のむげんループ。そんなループからひっかけてつれだしてくれるのは、まえむきなことばたちばかりではなくって、どうしようもないうしろむきなことばたちだったりもする。ほんとダメだ、ほんとダメだ、ダメすぎて、おかしすぎて、わらって、さあ、きょうもほどよくがんばろうって。ダメなのもわるくなくなる。ふしぎ。ちまちまとそえられているつぶやきも、とてもよくてすき。2014/02/06
けんとまん1007
29
「くじけな」図書館で見つけた時、「挫けな!」「挫けない・・の・・いがないやつ」いろいろ頭の中で浮かんだ。本音では、こういうところは結構あるよなと思いながら、ページをめくった。何気ない言葉も、一文字変えるだけで、こんなにも見える風景が違うのかと思った。人は、いろいろな面を持っていて、これっもまたその一つだろう。3.11を境に、表現に変化があるのも誠実だ(ご自分でも書かれている)。人は、どこかで力を抜くことも必要なんだ。2014/08/16