超常現象の科学―なぜ人は幽霊が見えるのか

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超常現象の科学―なぜ人は幽霊が見えるのか

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163749204
  • NDC分類 147
  • Cコード C0098

出版社内容情報

占い師、超能力者、予言者、体外離脱、幽霊、ポルターガイスト、降霊術、カルト教団……あなたの脳はこうして彼らに騙される。

あなたにも幽霊が見える!
表紙の図にある白い点を三十秒じっと見つめてください。
次に、裏表紙の小さな黒い点を凝視します。
しばらくすると、そこに白い服の女性の幽霊が見えてくるはず。
これを何度か繰り返したあとで白い壁を見つめると、
今度は大きな黒い幽霊が壁に浮き上がるはず。


ミステリーはあなたの脳内にひそんでいる
私たちは夢で見たことがその翌日現実になったとき、すぐに予知能力だと思いたがる。だが、夢に見たことが現実に起きなかった体験はすべて忘れている。祈りによって奇跡的に病気が治ったという話も同様である。私たちは祈らなくても治った人や、祈ったけれど治らなかった人のことは忘れ、祈りが効いたと誤って信じ込む。本書で紹介される実験の一つ一つが、自分の中に潜む謎の部分を探る手がかりになるだろう。
自分の直観力を計測したり、自分がどれほど暗示にかかりやすいを採点したり、あなたの脳が生まれながらの嘘つきであることを発見したりできるはずだ。(本書より)

目次
あなたの知らない世界ヘ

第1章占い師のバケの皮をはぐ
ヒトの脳は「自分が見たいもの」しか認識できず、「意味のないもの」にも意味を見出してしまう。
その錯覚を利用すれば、誰でも「百発百中の占い師」になれるのだ。

第2一早幽体離脱の真実
鏡に映つたゴム製の義手を「自分の手」と錯覚してしまうヒトの認知システム。「魂が肉体から分離した」と感じるのは、脳の一時的な混乱にすぎない。

第3章念力のトリツク
脳はつねに「選択」をしている。目に見えているものでも、認識できることはごくわずか。その虚を突くトリックで、あなたも「念力」を演じられる。

第4章霊媒師のからくり
「死者との対話」も「こっくりさん」も、すべてイカサマ。十九世紀英国の大科学者フアラデーは、簡単な実験で霊媒師のからくりを暴いてみせた。

コーヒーブレイク ‐

第5章幽霊の正体
「波上場の倉庫に幽霊が出る」インチキ話の噂を流してみたところ、次々に「目撃証言」が集まった。人はかくも暗示にかかりやすく、編されやすいのだ。

第6章マインドコントロール
荒唐無稽とわかっていても、なぜ人はカルト教団に囲い込まれてしまうのか? 洗脳から身を守るための四つのコツを一挙公開する。

第7章予知能力の真偽 
聖書の時代から「予知夢」は信じられてきた。だが、統計学の「大数の法則」とレム睡眠のメカニズムを知れば、予知夢など存在しないことがはっきりする。

おわりに

特別付録 これであなたも超能力者
謝辞
訳者あとがき
参考文献
参考動画

内容説明

あなたにも幽霊が見える!ミステリーはあなたの脳内にひそんでいる。最先端科学実験が明かすヒトの認知システムの盲点。

目次

あなたの知らない世界へ
第1章 占い師のバケの皮をはぐ
第2章 幽体離脱の真実
第3章 念力のトリック
第4章 霊媒師のからくり
第5章 幽霊の正体
第6章 マインドコントロール
第7章 予知能力の真偽
特別付録 これであなたも超能力者

著者等紹介

ワイズマン,リチャード[ワイズマン,リチャード][Wiseman,Richard]
1966年生まれ。英国ハートフォードシャー大学教授(心理学)。プロマジシャンとして活動後、ロンドン大学を卒業。エディンバラ大学にて博士号取得(心理学)。いわゆる超常体験、超自然現象の謎を科学的手法を用いて解明する研究によって国際的に知られている。2002年、社会科学分野における一般読者向けのすぐれた業績を顕彰するジョセフ・リスター賞(英国科学協会)を受賞。疑似科学に鋭い批判を寄せるいっぽう、一般読者向けの科学書執筆やテレビ番組制作に携わるなど、幅広い啓蒙活動をおこなっている

木村博江[キムラヒロエ]
東京都生まれ。国際基督教大学卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

239
「誰でも”百発百中”の占い師になれる」が面白かった。 超常現象を科学的に分析し、占い師などのテクニックを解明しようとした1冊。プロの占い師の常套句として、①相手の気持ちをくすぐる。②どちらともとれる言葉。③表現をあいまいに、が挙げられている。いきなり断定せず、相手の出方を観察しながらツボを探る。乗ってこない話題は、サッと切り替え次の話題に移る、という。「た、け、し、か、れ、しょう、ゆ」=旅・健康・仕事・金・恋愛・将来・夢の順に話を振れば、きっと会話が弾む。この呪文、大いに参考になった。2020/10/17

徒花

134
ときおりユーモアを交えつつ(滑ってるのも多いが)、多くの具体例を提示しながら幽霊やテーブル・トーキングといった超常現象がイカサマや錯覚であるかということが説明されている一冊。おもしろいことはおもしろいが、自分が望んでいるようなものではなかった。2016/02/17

GAKU

47
占い師、超能力者、予言者、体外離脱、幽霊、ポルターガイスト、降霊術、カルト教団等超常現象とされていることが、実際には脳によって間違って認識されていることにより、起こっているように見えている。いろいろな実例を取り上げて,どうして人は騙されるのか?どうして脳はそのような認識をしてしまうのか?解明してくれています。私はもともと超常現象というものは信じておりませんし、体験したこともなかったのですが、体験した人達はこのような理由だったのかと、今までの疑惑がスッキリしました。これは面白かったです。2016/04/23

Koichiro Minematsu

26
ヒトは何かにターン見つける能力には、まったく無関係な二つのものの間に関連性を見いだそうとする、生まれながらのすうせいがある。その中で摩訶不思議な体験をしたと納得する。ミステリーが脳内に潜んでいる。2019/06/02

ヨミナガラ

20
“私たちはなぜ、超常体験をするように進化したのだろう”(ロールシャッハテスト)“現在ではこのテストが不正確で信頼できないことが判明している。とはいえ、なにごとにもいい点はある〔…〕このテストが数々の笑えるジョークを生んでくれたこと”“「俺のかかりつけの精神分析医が最悪でね。いったいなぜ、おふくろが裸になった絵ばかり見せるのか、わけがわからないよ」”“葉ずれの音を風のいたずらと考えてその場を動かないか、おそらくトラだと判断して逃げ出すか”“一つの事実を見落とすより、事実ではないパターンを複数見るほうがまし”2014/06/19

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