出版社内容情報
「新」老人は、若者よりもキレやすい。
「あんた失礼じゃないかッ!」たいした理由もなく公共の窓口で突然キレる中年、店のカウンターでいつまでも怒鳴り続ける男、病院での待ち時間にキレて看護婦を殴る年寄り……。いま一番キレやすいのは若者よりも「いい歳した」大人!? 家族問題を長年テーマにしてきた芥川賞作家が、暴走する「新老人」たちの孤独にメスを入れ、品格なき日本人のいまを鮮烈に描き出します。あなたの隣の困った年寄りたちの生態を明らかにする新感覚ノンフィクション・エッセイの誕生です!
内容説明
待てない、我慢できない、止まらない―「新」老人は、若者よりもキレやすい。現代社会に大量に生み出される孤独な老人たち「暴走」の底に隠されているものとは?老人たちの抱えた、かつてない生きづらさを浮き彫りにする。
目次
序章 なぜ「新」老人は暴走するのか
第1章 「時間」(暴走する老人たち;待つことをめぐる考察;変容する時間感覚;ネットワーク)
第2章 「空間」(凶器の選択;独居する空間;膨張するテリトリー感覚)
第3章 「感情」(透明なルール;丁寧化する社会;警笛としての新老人)
著者等紹介
藤原智美[フジワラトモミ]
1955年、福岡市生まれ。フリーランスのライターとして活躍後、1990年「王を撃て」で文壇デビュー。1992年『運転士』で第107回芥川賞を受賞する。ノンフィクション作家としても活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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