女ひとり玉砕の島を行く

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  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163691107
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0095

内容説明

“慰霊団の看板娘”が「戦後の底」を掘る。

目次

第1章 飢えの島―ガダルカナル島・ツラギ島
第2章 数奇の島―ニュージョージア島ムンダ
第3章 墓の島―ブーゲンビル島
第4章 恐怖の島―タラワ島
第5章 再玉砕の島―マキン島
第6章 バンザイの島―サイパン・テニアン
第7章 渇きの島―硫黄島
第8章 慰霊碑はどこへ

著者等紹介

笹幸恵[ササユキエ]
1974年、神奈川県生まれ。95年大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て2001年に独立。企業経営者のインタビューなどビジネス関係の編集・執筆に携わる傍ら、太平洋戦争をテーマにした記事を雑誌に寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yoshida

123
笹幸恵さんが太平洋の玉砕の島を訪れる慰霊の旅。彼女の活動に頭が下がる。国のため、故郷のため、家族のため、太平洋の島々で絶望的な戦いをし、散華した兵士たち。今の私達の生活があるのは、この膨大な兵士のお蔭である。現在の私達は玉砕の島をどれだけ知っているか。ガダルカナル、サイパン・テニアン、硫黄島といったところか。タラワ等は知られていないだろう。太平洋の島々に国家事業として恒久的な慰霊碑を作り維持する事や、遺骨収集を行う事は、現代の我々の責務だろう。歴史を伝えなければ、散華した兵士に顔向け出来ないと強く思った。2016/08/13

かおりんご

41
旅行記と言ってしまうにはいささか語弊がありそうですが、主に国外の戦跡巡りの話。私は国内の戦跡しか行ったことがないので、大変羨ましく思いました。いいのか悪いのか、私の祖父たちは軍属だったので大きな戦闘には巻き込まれず、昭和17年ぐらいには国内にいたようです。なので、これまで本は読むけれど海外の戦いに思いを馳せることはありませんでした。遺族だったら、どこでどう亡くなったのか知りたいでしょうし、お骨のひとつ、身に付けていたもののひとつでも、持ち帰りたいと思うのでしょうね。朽ち果て、荒れた土地に眠る親族や戦友。2016/10/03

スー

22
108軽い気持ちで読めると思ってたら大間違い、ガダルカナル・ツラギ・ニュージョージア・ブーゲンビル・タラワ・マキン・サイパン・硫黄島を生還者と遺族と共に激戦地を巡って行きます。自らの危険も顧みず助けに戻った戦友達の優しさ、そしてそんな戦友を助けられずひとり生還した罪悪感、敵機を撃墜した為に百機を超える空襲を受け部下の半分を死なせた後悔など生還者達の言葉はとても重く感じました。激戦地に立った時の遺族達の感情が溢れる様や偶然父親の飯盒を見つけた話は鳥肌モノでした。油断してました。2021/09/16

たまきら

17
読み友さんから。膨大な情報を非常にわかりやすくまとめてあるうえ、非常に率直に一女性の気持ちが語られているところに素直に共感しました。自分も「大戦で命を失った人への追悼」という気持ちが一緒だからです。この、慰安婦とはまた違う負の歴史への反省があって初めて、多くの国民が「日本の国のために命を捧げる」ことへ不安を感じなくなるのではないか、と感じました。2017/03/28

キンとギン

10
思った以上に分厚くヘビーな本でした。ガダルカナル、ニュージョージア、ブーゲンビル、タワラ、マキン、サイパン、硫黄島など玉砕の島の訪問記録。最後はそこらに建てられた慰霊碑が存続の危機にあること、民間で建てた慰霊碑は国の管轄にないこと、諸外国は国として慰霊碑の管理やアピールを行っていることなどを紹介、問題を投げかけている。2017/01/08

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