徴税権力―国税庁の研究

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  • サイズ B6判/ページ数 263p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163687407
  • NDC分類 345.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

警察・検察に勝るとも劣らぬ巨大な情報収集力を秘めた一大権力機構の核心に、敏腕スクープ記者が肉薄。全納税者必読の問題作。

内容説明

五万人を超す組織が日々絶え間なく、個人や企業の経済取引や資産形成など金の動きに眼を光らせている。そこには膨大な「マネー情報」が集積されていた。国税庁はその比類ない機能により独特の凄みと嫌らしさを兼ね備えた組織だった。極秘資料を満載!スクープ記者30年の取材成果がここに―。

目次

第1章 金丸信摘発の舞台裏
第2章 介入する政治家
第3章 税の無法地帯
第4章 検察との確執と協力
第5章 資料調査課の凄みと危うさ
第6章 大企業との微妙な関係
第7章 マスコミとの攻防
第8章 国税対創価学会

著者等紹介

落合博実[オチアイヒロミツ]
1941年東京都生まれ。産経新聞社記者を経て、70年、朝日新聞社に入社。主に大蔵省(現・財務省)と国税庁を担当し、ソウル地下鉄疑惑(77年)、三菱商事・創価学会ルノワール疑惑(91年)などをスクープ。数々の「特ダネ」記事で名を馳せる一方、官公庁の公費乱脈の実態を暴いたシリーズ「公費天国」(79年)、建設業界の談合追及(81年/82年度新聞協会賞受賞)など、調査報道に基づくキャンペーンにも加わり手腕を発揮した。88年、リクルート事件の際、社会部担当デスクを務めた後、編集委員。検察、警察の公金不正に取り組んだ。03年、朝日新聞社退社。近年はフリーランスとして活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

T

1
29ページまで2022/06/09

ことぶき あきら

1
「お父さんは悪いことはしていないから警察は怖くない。でも税務署は怖い。」-所得税を源泉徴収されるサラリーマンならあまり意識することはないかもしれませんが、自営業者にとって税務署とのやりとりは、正しく納税していても、一市民が国家権力と直接対峙するという何とも言えない不気味さと怖さがあります。著者は元朝日新聞記者で国税庁を担当。長年の取材と国税庁職員との信頼関係から入手できた内部資料なども紹介されています。政治家からの圧力や関係官庁への配慮など国税庁も大変そうです。2014/03/02

モモのすけ

0
2007年3月読了。

こたちゅう

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税金というあまりエンタテイメント性の無いテーマなのでバカ売れする本ではないが、所管官庁の内情を大変よく調べて書かれた良著。仕事などで税金とかかわりの深い人(役所、企業の経理など)は、より興味を持って読めると思うのでお勧め。2011/08/25

メルセ・ひすい

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8-33 赤96 古いスクープ 金丸 ロッキード 森進一 森光子 ・サラリーマンは天引きされているためピンとこない。自営・農家・開業医・議員などの「宿敵」。 暴力団が国税の真似をしてミカジメ・ショバ代をとる。国籍があるだけでゲットされてしまう。 財務省の一外局にすぎない国税庁だが、その素顔は、警察・検察をもしのぐ情報収集力を秘めた巨大権力機構である。敏腕スクープ記者が秘蔵資料を縦横に駆使し、「税の総本山」の全貌を明かす。全納税者必読の問題作。     2007/04/03

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