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打ちのめされるようなすごい本

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  • サイズ B6判/ページ数 535p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163684000
  • NDC分類 019.04
  • Cコード C0095

出版社内容情報

5月に逝った著者、渾身のがん闘病記を収録する週刊文春連載「私の読書日記」と1996年からの書評を編んだ読書好き必読の一冊。

内容説明

米原万里全書評1995‐2005。絶筆となった壮絶な闘病記(「私の読書日記」週刊文春)を収録した最初で最後の書評集。

目次

第1部 私の読書日記(新居の猫と待望の和露辞典;記憶力・日本語・日本の女たち;百年の恋が冷める時;面白すぎる「自分史」と毛嫌いのスターリン本 ほか)
第2部 書評 1995~2005(沼野充義編『東欧怪談集』;ユーレク・ベッカー『ほらふきヤーコプ』;クロード・グリュデ『男を虜にする愛の法則』;オリバー・サックス『手話の世界へ』 ほか)

著者等紹介

米原万里[ヨネハラマリ]
ロシア語会議通訳、エッセイスト、作家。1950年生まれ。59~64年、在プラハ・ソビエト学校に学ぶ。東京外国語大学ロシア語科卒業、東京大学大学院露語露文学専攻修士課程修了。80年設立のロシア語通訳協会の初代事務局長を務め、95~97年会長。著書に『不実な美女か貞淑な醜女か』(徳間書店、新潮文庫。読売文学賞受賞)、『魔女の1ダース』(読売新聞社、新潮文庫。講談社エッセイ賞受賞)、『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(角川書店、角川文庫。大宅壮一ノンフィクション賞受賞)、『オリガ・モリソヴナの反語法』(集英社、集英社文庫。Bunkamuraドゥマゴ賞受賞)など。2006年5月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

32
魅力あふれる著者の文体に引き込まれ、読みたい本がだいぶできた。1995-2006の書評で少し古さを感じる物もあるし、東欧関係の物もあまり興味ない。癌治療を身を以て検証などの章もあり、著者の病床の姿に想いも馳せた。つくづくこのような方が早逝された事を残念に思う。2016/10/21

Gotoran

30
圧倒、驚愕、期待以上、大満足。「打ちのめされるようなすごい本」(書評文、紹介本の数々、本書も含めて)!読み手を、ユーモアと機知に富み、小気味よい、切れ味鋭い独特の筆致で誘い込む米原ワールドに完璧に魅了されてしまった。まさに、本の宝宝箱、書評本はロシア関連の国際情勢、民族の歴史から、文学、猫と犬、食べ物、ミステリとホラー、医学書と広範に及ぶ、著者の知的好奇心旺盛さと20年に亘る一日7冊読むという莫大な読書量に裏打ちされている。図書館を読んだが、永久保存版とするため購入することにした。興味ある本から(コメへ2011/12/25

阿部義彦

25
米原万里さんが生前執筆した全ての書評を収録。解説 井上ひさし。週刊文春で持ち回りで連載されていた、「私の読書日記」その全てが第1部にそれ以外のほぼ全ての書評を第2部に収録しています。第1部の最終回に近付くと、『癌治療法を我が身を以て検証』が三連発でそれが文春での絶筆だったとは!内容もかなり壮絶な問答を医者としていて、二人の癌治療医からは、面倒な患者と思われて、お金は返すのでもう来ないで下さいと宣告。ここまで赤裸々に書いてるなんて!合掌。私と同じで書評家では斎藤美奈子さん推し、新刊出る度に取り上げてる。2024/02/12

ochatomo

24
書評家としての著者全作品(1995~2006年) 書評自体がダイナミックで面白い稀有さ 解説を書いた義弟にあたる井上ひさし氏は『通訳生活を長く続けているうちに、彼女は透明でいることに耐えられなくなり、その反作用として、書評家という名の堅い岩石になるのを好んだのではなかろうか。そして逆の位置に立っても、彼女は優秀だった』 ソビエト学校では宿題で読まされる本返却時に司書が“内容”を尋ね『客観的に手短かに伝える訓練』『積極的攻撃的な読書になる』 2006刊2020/02/28

まひろ

19
外国語を学んでいる身(ロシア語ではありませんが)からすると、その仕事(通訳)に関する情報収集ならぬ読書量のすごさ、まったく面白くなさそうな本が、とてつもなく面白そうで読んでみたくさせられる、書評のすごさに感動しました。引用したい言葉が1ページ事にある、つまり前頁引用していたら、一冊の本になってしまうので引用できない悔しさ(笑)まだまだ世に生み出して欲しかったです。2019/10/13

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