詩歌の待ち伏せ〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 198p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163653600
  • NDC分類 911.04
  • Cコード C0095

目次

「星落秋風五丈原」土井晩翠
「さ筵や」藤原定家、「思かぬる」慈円
『伏見院御集』伏見院
「卒業歌」江隈順子
「てんごう」大川宣純
「冬」「登山記」大川宣純
「かむへのこと」「初夏の雨の日」大川宣純
『今やわれ心やさしきシナラの下に在りし日のわれにはあらず』アアネスト・ダウスン/矢野峰人訳
「芹の根も」加藤楸邨
「生くるてだて」「茶の中に」坪野哲久、「さながらに」谷中安規〔ほか〕

著者等紹介

北村薫[キタムラカオル]
1949年、埼玉県生れ。早稲田大学第一文学部卒業。大学在学中はミステリ・クラブに所属。高校で教鞭を執りながら、84年、創元推理文庫版日本探偵小説全集を編集部と共同編集。89年、「空飛ぶ馬」でデビュー。91年「夜の蝉」で日本推理作家協会賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐっちー

21
チャンドラーの有名なセリフの考察にワクワク。コール ポーターの曲、聞かせてもらって、文化って先人が残した贈り物に新たな飾りを一つ足して次の人に送ることなんだなと思った。詩歌の解説だけでなく、小さな疑問や好奇心を大切に、気になることはとりあえず調べる姿勢から学ぶことがたくさん。好きな言葉を何度でも噛み締めるみたいに、何かの折には取り出して読み返したくなる本だった。2018/01/16

佐島楓

15
下巻はミステリを地で行くような北村先生の探究心が炸裂する章が多い。正直申し上げて読み解くのに難しい箇所もあった。また数年後読み返してみて自分が成長できているか確かめるつもり。素敵な本です。2012/01/11

雨衣

7
上巻に引き続き、出会った詩歌に謎を見出し楽しむ北村さんの観点に舌を巻く。自分も、読む文章から言葉の関連を探すことが好きな気質だろうとは思うが如何せん、文章に囚われてしまいがちでもあり、北村さんのようには詩歌を楽しめない。『詩歌の待ち伏せ』の二冊から、もっと文章に対して柔軟に楽しめるようになりたいと思わされたのは間違いない。またいつか再読しようと決めて本を閉じた。その時には、詩歌の待ち伏せを感じ取られるようになっていたい。2014/02/17

keiniku

4
詩歌の待ち伏せ 上 に続いて読んだ。詩を読んだ人は過去となって、人の弱い肉体は消えてしまった、。残ったのは言葉、しかも単なる文字なのに、その文字の組み合わせが、何と人の心の大きさを伝えられることか。 そして北村薫が詩と出会って広がっていく世界もとても楽しい。2021/07/07

グーグー

3
北村薫が、思いがけず出会った詩歌について語るエッセイの下巻。日本の詩歌との出会いが、ダウンス、アロオクール、チャンドラー、コール・ポーターの詩へとつながっていく。理解力の問題なのだと思うが、日本の詩歌は難しいものが多い。しかし、何か魅かれるものがあるエッセイだ。2018/01/07

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