内容説明
宮本武蔵は実在しなかった!という仮説から、なぜ明治帝・大正帝が養子だったか?の論考まで―。深遠玄妙かつ抱腹絶倒。おなじみ丸谷さんの最新エッセイ集。
目次
吉良上野介と高師直
あのボタン
英雄色を好む
本のジャケット
木下藤吉郎とポルターガイスト
剣豪譚
徳富蘇峰論
薬を探す
養子の研究
塀の中
チーズと甘栗
先生の話術
インディアンと野球
猪鹿蝶
ちよつと政治的
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
13
宮本武蔵は実在しなかった!という仮説から、なぜ明治帝・大正帝が養子だったか?縄文時代から続く甘栗の歴史に至るまで、深遠玄妙かつ抱腹絶倒、ハタと膝を打ってニンマリの傑作エッセイ15篇。『オール読物』連載を単行本化。2003/10/23
紅はこべ
12
英国の書評文化を愛し、日本の現代政治家の素養の貧しさを嘆き、本に因んだエッセイ満載の本。ろくでなし子さんを逮捕した当局には「あのボタン」 を読んで、よく考えてもらいたい。国書刊行会の創始者は素敵。2015/05/29
酔ちゃん
2
★★★米原真理さんの「打ちのめされるようなすごい本」で、大笑いさせて陽気な幸せな気分にしてくれる、と高評価だったの読んでみたがどうにも難しくて大笑いはできなかった。 アメリカ人の47%は人間は神によって創造されたという天地創造説を信じてるらしい(1999年ギャラップ社)、学校でも進化論を教えることを禁じている州が今でもあるみたい、なんて雑知識のところは面白かった。 ホントかね?2023/09/16