はじめての文学
はじめての文学 川上弘美

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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163598703
  • NDC分類 K913
  • Cコード C0393

内容説明

小説はこんなにおもしろい。文学の入り口に立つ若い読者へ向けた自選アンソロジー。

著者等紹介

川上弘美[カワカミヒロミ]
1958年、東京都生まれ。お茶の水女子大学理学部卒業。94年、「神様」でパスカル短篇文学新人賞を受賞。96年、「蛇を踏む」で芥川賞を受賞。99年、『神様』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、紫式部文学賞、2000年、『溺レる』で伊藤整文学賞、女流文学賞、01年、『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、07年、『真鶴』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がらくたどん

76
モグラが「アレ」を拾う話が収録されているとのご感想に惹かれて。YA向けの「大人の小説への橋渡し」を想定した人気作家短編シリーズ。そういえば実際に読むのは初めて。優しさの中に一つまみの苦みを仕込んだような「ときどき、きらいで」とか「ざらざら」みたいな日常系小説と、くま・天狗・鳥(ジャンとルイ)・蛸・モグラの皆様が御出演の川上劇場が、程よいブレンドで楽しめる。大仰な寓意より「あ~、そこに居るんだ」くらいの当たり前な存在感の中に並べると一癖ある「人間」もくまやモグラと同程度の「ふ~ん。居るんだ」と思えて楽しい。2023/04/25

mike

69
「センセイの鞄」の続編「パレード」を含む13編を集録。同じアパートに越してきた熊さんとの話「神様」、中2の少女と彼女を思う2人の少年を描いた「草の中で」が好き。しかし川上ワールドはかなり不思議なものも多くてちょっとついて行けない感じもした。今週のNHK夜ドラ、ユーミンストーリーズは川上さん原作。ユーミンの「春よ、来い」をどう見せてくれるのか楽しみ♪⁠~⁠(⁠´⁠ε⁠`⁠ ⁠)2024/03/19

まひる

52
短編集。現在、過去、未来、人、人ではない生き物、場所、全てにとらわれない不思議な世界が広がる。後書きにあるけれど、読み方は自由。書いてあることをどうとらえるか自由なのよ。読書って、心の中を動かすもので、目には見えない故の自由。素晴らしい。センセイの鞄に出てくるセンセイとツキコさんが出てきて、嬉しかった。2020/06/06

momogaga

50
川上弘美さんの短編作品アンソロジー。これまで読んだことがない異形、異質なものがうごめく世界観に最初は戸惑いましたが、最後は魅了されていました。2021/03/28

かんらんしゃ🎡

47
優しさがあふれる不思議な話。おとぎ話か子供の空想話のように。かと思うとなんとなく不穏なものもある。不穏なものも不思議な話である。エキセントリックな世界観である。だからといって大人頭で何か寓意を探るように読んではだめだ。言葉が素通りしていくように、電車の窓から言葉がビュンビュン後ろへ飛んでいってしまうように、そんなふうにいくつか読むと「ああ、これが川上弘美の世界だな」と感じられる。考えるより感じるように読んでます。2023/04/15

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