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三国志〈第2巻〉

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163597607
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

幼い帝を毒殺し政敵を死においやる暗澹たる人物・大将軍梁冀。後漢が生んだ夢魔のような人間をえがき尽す。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けい

68
漢王朝の末期、梁冀の専横が続き彼に逆らう者は次々と排除され、皇帝ですら自らの危機を知る。やがて皇帝は宦官の中に心ある者を頼り梁冀の排除に成功する。しかし、それは梁冀の代わりに宦官が王宮を支配する状況を作り上げただけだった。三国志の中核をなす人物達、曹操、袁紹、劉備、孫権、諸葛亮、司馬懿などの生年が語られる。漢王朝にとどめをさす黄巾党の乱が発生。その鎮圧に頭角を現す曹操。そしていよいよ、悪名高き董卓が歴史の表舞台へ。2015/03/21

future4227

52
やっと曹操、孫堅、劉備、袁紹といった三国志の主要メンバーが産声をあげ、黄巾の乱で正規軍として初陣を飾るまでを描く。宮廷では外戚と宦官が交互に権力を奪い合っていく状態が延々と繰り返され、いい加減アホじゃないの?って思ってしまう。もうちょっと学習しろよって感じ。皇帝も正しい判断力がないため、優秀な家臣を次から次へと殺していってしまう愚鈍ぶり。忠臣ほど非業の死を遂げていく有り様が、何ともやるせない。2018/06/29

キジネコ

51
董卓が来る。暗愚な皇帝を蒙昧の霧で包む妖異の宦官と、己が権威の伸長に執着する外戚が巣食う宮城の闇に董卓が来る。建言する正義を圧殺する宮廷は民衆の声から乖離し遠い砂上を浮遊する楼閣と化す。足音が、魔の如き凶悪が。太平道が唱える「蒼天既に死す」の声が黄天の革命の狼煙を高々と打ち上げ、その狼煙が漢帝国に引導を渡す魔を呼びよせた。二巻は後漢の悪霊梁冀の皇帝毒殺、政敵殺戮で始まり董卓登場で終わる。果たして董卓は悪であったのか?腐臭を放つ末期の帝国のために戦場をかける曹操の呟き「正義とは… 本当の悪は…」三巻へ。 2018/03/15

優希

40
後漢が衰退し始め、三国時代が見えてきました。黄巾の乱が起こり、三国志らしい物語へと物語は編まれていきます。ようやく本格的に物語が始まったと言っても良いでしょう。2024/04/03

しーふぉ

21
やっと曹操が登場し黄巾を相手に武功をたてる。宦官による政治腐敗が黄巾を生み、曹操により実質的に後漢が終焉を迎える過程が良く分かる。2018/10/14

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