内容説明
癌と闘いながら書き続けられた最後の作品集。
目次
私の「男子の本懐」(出社したら潰れていた;郵便局と私 ほか)
人はさびしき(外道;古新聞育ち ほか)
向田邦子の語彙(そのうちみんなアメリカ人;ファンレター ほか)
花柳界の行方(私は映画と和解してない;芸人というもの ほか)
寄せては返す波の音(問答は無用である;「写真信仰」揺らぐ ほか)
著者等紹介
山本夏彦[ヤマモトナツヒコ]
大正4年、東京・下谷根岸に生れる。16歳で渡仏、パリのユニヴェルシテ・ウヴリエールに学ぶ。24歳のとき「年を歴た鰐の話」の翻訳を「中央公論」に発表。戦後、工作社を設立、雑誌「木工界」(現在の「室内」)を創刊する。同誌に「日常茶飯事」、「文芸春秋」に「愚図の大いそがし」、「諸君!」に「笑わぬでもなし」、「週刊新潮」に「夏彦の写真コラム」を連載、最期まで書き続けた。平成14年10月、胃癌のため死去。菊池寛賞、読売文学賞、市川市民文化賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。