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詩歌の待ち伏せ〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 180p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163586205
  • NDC分類 911.04
  • Cコード C0095

内容説明

心躍る待ち伏せでわたしを捕らえた詩句たち。“本の達人”が語る美しい“日本語”への愛。

目次

「集団」アンドラージ
「師よ萩原朔太郎」三好達治
「仏頭光」「ある朝の」石川啄木
「じ」松田豊子
「不運つづく」「医師は」塚本邦雄・「じりじりと」佐佐木幸綱
「サキサキと」佐佐木幸綱・「胸に抱く」舘岡幸子
「山国の」望月紫晃
「悲しみ」石垣りん
「れ」豊田敏久・「いたそうね」岡山孝介
「閑かさや」松尾芭蕉・「親類の子も」十四・「かもめ来よ」三橋敏雄〔ほか〕

著者等紹介

北村薫[キタムラカオル]
1949年、埼玉県生れ。早稲田大学第一文学部卒業。大学在学中はミステリ・クラブに所属。高校で教鞭を執りながら、84年、創元推理文庫版日本探偵小説全集を編集部と共同編集。89年、「空飛ぶ馬」でデビュー。91年「夜の蝉」で日本推理作家協会賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

26
啄木や西条八十の詩との幸福な出会い。子供の詩を貶める文章への痛烈な批判。柔軟で屈伸自在な美の結晶「詩歌」を慈しむ名エッセイ。2003/11/18

ぐっちー

24
まるで待ち伏せされたかのようにひょいと対面する詩歌。そんな出会いは記憶と結びついて、思い出になり、血肉となる。北村薫さんの詩や短歌、俳句に関するエッセイ。そんな本に私は図書館で待ち伏せされた。個人的には大学の教室の机の上に刻まれた二首のエピソードが印象に残った。私は普段、あまり詩や歌は読まないのだけれど、多分、待ち伏せされてるのにスルーしてきたってことなのだろうな。勿体ない。2017/12/19

Yuki

22
十数年ぶりの再読。こういう国語の授業を受けてみたかったと思う。「米澤穂信と古典部」の対談で出てきた佐佐木幸綱のセロリの短歌とか、タイトルを出してないけどお嬢さんが聴かせてくれた椎名林檎の歌は「ギブス」だなとか、「稲垣足穂はホタルをひっくり返してタルホだと思ったら本名だった」って「双頭の悪魔」の台詞であったよねとか、気づくことが色々あって楽しい。2017/12/23

雅櫻

22
こんなに待たせてごめんなさい。本当に知らないことばかりでした。最も好きな引用は「れ」という詩です。この発想は大人ではなかなかできません。 れ ママ ここに カンガルーがいるよ 本当だ、「れ」はカンガルーの横からの姿に似ています。 もう一つ。 「さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ。」 生きるということは少しずつ死を重ねなければならないのでしょうか。2014/06/08

佐島楓

15
10年近く前に購入したのだが、いかに自分の読み方が浅かったかわかった。「悲しみ」(石垣りん氏)「黄泉路かへし」(星野慶子氏)のふたつの詩と添えられたエッセイがあたたかくて哀しくて泣いてしまった。感受性も年齢と共に変化するのだなと思った。2012/01/11

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