内容説明
31の世界の名文をテキストに「日本語力」「教養」「倫理観」を鍛える一冊。
目次
一学期(夏目漱石『夢十夜』第一夜;シェイクスピア『マクベス』第一幕第七場;小林秀雄『人形』 ほか)
二学期(宮沢賢治『学者アラムハラドの見た着物』;モーツァルトの手紙(小林秀雄『モオツァルト』より)
幸田文『なた』 ほか)
三学期(森鴎外『杯』;G・ガルシア=マルケス『百年の孤独』;福沢諭吉『福翁自伝』塾生の勉強 ほか)
著者等紹介
斎藤孝[サイトウタカシ]
1960年、静岡生まれ、東京大学法学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部助教授。専攻は教育学・身体論。教職課程で中高教員を養成。主な著書に『宮沢賢治という身体』(98年宮沢賢治奨励賞受賞)、『身体感覚を取り戻す』(2001年新潮学芸賞受賞)など。小学生対象の塾「斎藤メソッド」を主宰
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感想・レビュー
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あーさん☆転スラ·薬屋·本好き·魔導具師ダリヤ続々アニメ最高です!!(≧▽≦)
89
大学受験用の赤本、青本のような青本。これを手に取ったら『読みたい本』が増えるに決まっている恐ろしい本( ̄~ ̄;)2019/02/24
森の三時
39
子どもの頃の私は、家にいないで外で遊んできなさいという親に育てられましたので読書をする習慣がありませんでした。そんな子にとっては、国語の教科書は物語や小説を知る窓のようなものでした。今でも覚えている名作があります。この『理想の国語教科書』は、国語は全教科の基本であり、最高レベルの日本語、すなわち『すごみ』のある名文に小さい頃から出会うべきだという齋藤先生の思いの詰まった31編。たしかに、取り上げてもらわなければ知らなかったであろう、出会えて良かった作品でした。2020/05/17
あつ子🌼
11
この著書のおかげで、恐らく死ぬまで手を出さなかったであろう作品と出会えた。ネルー『父が子に語る世界歴史』とか、パスカル『パンセ』とか。「国語は体育だ」「読書はスポーツだ」「最良のものに出会いあこがれ、大量の反復練習をこなすことで、技を身につけていく。」正しく教育者の仕事であると思う。齋藤センセ、感謝しかありません。2018/07/09
けい子
10
いくつかの作品があり、その作品の説明があります。サッと読める文章はやっぱり説明に「小学生向け」(笑)とありました。残念ながら中々~頭に入ってこない作品もいくつかありました。再読して理解したい気持ちはある。2018/09/04
和草(にこぐさ)
8
子供の頃から難解な文章に取り組むことは大事なんですね。想像力を鍛え、難とか自分で解釈し血肉にする。英語も大事ですが、自国の言葉がしっかり備わっての英語だと思います。2015/12/22