満洲崩壊―「大東亜文学」と作家たち

満洲崩壊―「大東亜文学」と作家たち

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  • サイズ B6判/ページ数 374p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163532004
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

出版社内容情報

青年時代の激しい抗日運動から一転「天皇の赤子」となった李光洙、「五族協和」の象徴バイコフほか、「大東亞」を彩った作家たちの実像

内容説明

青年時代の激しい抗日運動から一転、「天皇の赤子」となった香山光郎=李光洙、「五族協和」の象徴となった白系ロシア人作家、N・A・バイコフ、名詩「雨の降る品川駅」を「階級的自己批判」した中野重治…。文献渉猟と現地踏破で「大東亜」を彩った作家たちの実像に克明に迫り、戦後という精神空間の歪みを剔抉する画期的労作。

目次

序章 我等ハ皇国臣民ナリ
1章 満洲崩壊
2章 満洲追憶
3章 満洲離散
4章 花豚正伝
5章 林和別伝
6章 小林勝外伝
7章 蒙疆の人
8章 樹海の人
9章 大地の人
終章 ワタクシドモハマンシウノコドモデス

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

6
大日本帝国が持っていた台湾や朝鮮といった植民地や、満洲や内蒙古などの日本の勢力圏だった地域の作家達の作品から、かつての日本が打ち立てようとした"大東亜文学"とは何だったかを探る。いわゆる外地に住んでいた日本人作家はエキゾチズムに溢れた植民地文学を書き、朝鮮人作家達は制限のある中で独特の屈折した詩や小説を書いていた。その系譜は戦後も続き、中には実現しなかった五族協和を理想的に描いたマンガ「フイチンさん」まである。だが、「偉大なる王」で戦時中一躍時の人となった、在満の白系ロシア人作家バイコフの末路は哀しい。2012/06/16

悸村成一

0
読了40冊め。林和、バイコフ、ほか興味深く読めた。なぜか近隣の公共図書館に無い本。2022/02/20

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