本の運命

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本の運命

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  • サイズ B6判/ページ数 187p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784163528205
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

十三万冊の本をいかに集め、どう読み、なぜ大図書館をつくるに至ったか? 井上ひさしさんと本が繰り広げる波乱万丈の運命の物語

内容説明

本を愛する人へ。本のお蔭で戦争を生き延び、闇屋となって神田に通い、図書館の本を全部読む誓いをたて、(寮の本を失敬したことも、本のために家が壊れたこともあったけれど)本と共に生きてきた井上ひさしさんの半生と、十三万冊の蔵書が繰り広げる壮大な物語。

目次

第1章 「生い立ち、そして父母について」の巻
第2章 「戦争は終わったけれど―」の巻
第3章 「井上流本の読み方十箇条」の巻
第4章 「無謀な二つの誓い」の巻
第5章 「三カ月で嫌になった上智大学」の巻
第6章 「子供を本好きにするには」の巻
第7章 「本の運命」の巻

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さいたまのたぬき

78
床が抜けるほど本を集めていた井上ひさしさん。なぜ彼がそこまで本を集めるのにこだわったのかがわかる本。といっても堅苦しくはなくどちらかというと本好きならついそうそうとうなづきながら読んでしまうこと間違いなし。子どもを本好きにするには読書感想文をやめようといったこどもの読書に関する考察も面白い。何より井上ひさし流読書方法がとても面白くそこまでやるなら確かに自分の家にないとだめだなと思う。断捨離のまさに反対を行くそんなおもしろさがある1冊でした。2016/01/30

メタボン

37
☆☆☆☆ これだけ本を愛していた井上ひさしの言うことだから、説得性がある。本に赤線を引くのに抵抗感があるので付箋を利用しているが、井上ひさしのように本を所有することが前提なのであれば、どんどんやるべきなんだろうな。読書感想文廃止論は参考になった。それが出来れば皆作家。山形県川西町の遅筆堂文庫、訪れるべき本の聖地。2024/01/04

Matoka

21
メモ:本を読み始めると、どうしても音楽とか絵とか、人間がこれまで作り上げてきた文化のひろがり、蓄積に触れざるを得ない。人間の歴史総体が真心をこめてつくってきたもの、その最大のものが本なんです。本は絶対になくならない。本がなくなる時は、書記言語のなくなる時です。その時、人間はたぶん別の生き物になっているでしょうね。2017/03/19

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

19
本にまつわるエッセイ集。「井上流本の読み方十箇条」が面白かったです。前に速読の本にも書いてあったのですが、目次をしっかり読むということが大切だとこの本でも書いてありました。今度からしっかり目次も読もうと思います。著者の生い立ちにも触れていて、終戦日の8月15日にも本が発売されていたということに驚きました。「子供を本好きにするには」には、物語がいかに大切かということと、海外の図書館の事などが描かれて非常に興味深かったです。著者がおっしゃるように私も本は絶対に無くならないと思います!面白かったです!★★★★2011/12/03

りえ

9
井上さんは、本を愛しお茶目なお人柄だと思った。本にまつわるエピソードや本の読み方が面白い。笑いながら読んでしまいました。本に運命的なものを感じるとおっしゃっていて、私もそう思う。書店に行くと、本に導かれるような感覚はよくあり、買うのを迷って買わなかったときはすごく後悔していた日々を思い出した。2015/02/01

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