田中清玄自伝

田中清玄自伝

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  • サイズ B6判/ページ数 391p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163475509
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ソ連女スパイの接近、岸・児玉一派との死闘、山口組組長との交遊、国際石油資本の内情、天皇訪中根回し──初めて明かす秘話が満載

内容説明

特高との武装闘争、昭和天皇への直言、米ソ情報機関との暗闘、山口組組長への友情、岸信介・児玉誉士夫一派との死闘、国際石油戦争での活躍、そして今…。日本でいちばん面白い人生を送った男。

目次

第1章 会津武士と武装共産党
第2章 昭和天皇と玄峰老師
第3章 オットー大公と田岡一雄
第4章 世界の石油と〓小平
第5章 ハイエク教授と今西錦司教授

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山男777

4
田中清玄という人物。昭和の動乱期に活動舞台アジアに、半分は義侠心からかしらんが、歴史の表舞台に生死をかけ名を上げた稀有な人物像。こんな凄い人がいたと初めて知った。 思想的に左翼共産主義から逮捕、獄中で思想の矛盾を感じ転向、右翼に衣替え。後半はのめり込み。母親が息子の共産主義を諌めるため「自死」等異様な体験、それにもめげず自らの信じる道を鉄の意思で石岩も通した。さほどのバックもなく裸一貫行動の吉し悪しは別に器の大きさに驚嘆したものだ。2015/05/06

Miho Haruke

2
「民衆の動向だけで国策を決定したら、国を滅ぼす。かつての日本はそうだった。(中略)お先棒を担いで旗を振ったのが、ジャーナリズムだ。こんなものを我々は民主主義だとかいって、神様のように信じることができるか。現在もそういう馬鹿どもが残っている。衆愚といったが大衆はもともと馬鹿ではありませんからね。衆愚にさせる奴がいる。大衆を衆愚にさせちゃいかんということだよ。政治家、官僚、そして新聞の責任は大きいぞ。」pp328より。会津と函館にルーツをもつ者の一人として彼の言葉を自問していこう。「何かになりきる」こと。2017/06/01

カナッパ、ユイッパ

1
(★3.8) 自伝なので、ある程度の自分にとって都合の良い脚色もあるだと思います。それを差っ引いても傑出した人物である事は間違いがないように思います。 共産党員から転向し、昭和天皇と田岡一雄に会ったことがある田中清玄と言う件だけでも、イデオロギーとが言った小さな枠の中ではなく、大きく日本全体を見て時代を生きてきた人物であることが分かります。 誇りが持てる国を次世代に引き継ぐために、見習うべき人物像の教科書です。2019/03/01

かとたか

1
政治家であり、起業家であり、、、この人を何という言葉でカテゴライズすればよいのか難しいですが、やはり一言で言うとフィクサーなのでしょう。 右翼とか左翼とかの枠も超え、日本の政治、社会、経済に大きな影響を与え続けるその後ろ姿に、戦後の日本の裏を見た気がします。2009/01/01

コラッジョ

1
かつての暴力共産党員時代から、右翼に転向するまでの一代記。 なお、田中清玄の先祖は会津藩士であるらしい。 明治維新のやり方と、アフターケアのつたなさとが生み出した結果であろう。2016/04/28

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